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日銀ETF購入の有無

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-18/OT0LGB6JIJUV01

2017年7月18日Bloombergより

 

記事によると、日銀の金融政策に詳しい関係者への取材で、日銀が年6兆円規模で行っているETF買い入れの持続可能性について、喫緊の課題ではないものの日銀内で懸念の声が上がっているという。

 

記事では、日銀が現在のペースで日経平均型ETFを買い続けた場合、2020年3月末にはファーストリテイリング(9983)の浮動株の100%を買い尽くしてしまうこととなると紹介しており、浮動株の少ないアドバンテスト(6857)、ユニー・ファミリーマートHD(8028)などの株も日銀のETF買いの影響で割高になっていると指摘している。

 

年2%の物価上昇を達成するために日銀が行っているETFの買い入れ、そもそも必要な政策なのか、正しい政策なのかという議論もある。この場でその是非についての議論は避けることとするが、株価変動に対して大きな影響を及ぼしていることは間違いない。そしてその金額は前述の通り6兆円規模。浮動株の少ない銘柄の株価が割高になるのはもちろんであるが、全体の株価の底上げ、下支えに寄与していることも間違いないであろう。そしてその買い入れを縮小、終了となれば、そのかさ上げされた分が一気に吐き出されることにもなりかねない。まだ少し先の話になるかもしれないが、その出口戦略が気がかりである。

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