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香港小型株市場の暴落

6月27日に発生した香港小型株の暴落と、アクティビスト投資家のデビット・ウェブ氏が自身のサイトで公表した「保有すべきでない50銘柄」の記事が話題になっているのでその一部を紹介したい。(CNBC:本文

 

香港小型銘柄を中心とする新興企業向けGEM(Growth Enterprise Market)市場において6月27日に一部の銘柄が急落した。

GEM市場に上場している5銘柄の株価は約80%暴落し、その他12銘柄の株価は約40%下落し、計HK$47.8 billion(約6,835億円)分の時価総額を失った。

 

(1)具体的な小型株の個別銘柄の一例(The standard :引用

 ・27日中國集成傘業(1027)の株価は、約90%以上の下落。

 ・27日Greater china professional services limited (8193)の株価は、約93%の下落。.

 ・27日Construction firm Luen Wong Group Holdings (8217)の株価は、約89%の下落。

 ・27日WLS ホールディングス(8021) の株価は約81 %下落し、28日は更に約41%の下落。

 ・(両日27日、28日)皓文控股(8019) の株価は、約56%下落。

 ・28 日Amco United (0630) の株価は、約49%の下落。

 

以下、同氏のレポートは5月15日に既に公表されており、一定の時間が経過している。

今回の下落と直接な影響度合いは低いようにも見えるが、同氏の指摘する銘柄が特に下落率が高かったため注目されている。

 

(2) ”The Enigma Network: 50 stocks not to own” (ウェブ氏サイト:引用

同氏のサイトで、「謎めくネットワーク:保有すべきでない50銘柄」 を公表しており、以下複雑な株式持合いの関係図を示している。

香港小型株市場の暴落

今回の暴落は、香港証券取引所が株価低迷中の出来高の少ない低位株(特に小型銘柄)を上場廃止するとの憶測が浮上したため、それが原因のきっかけになったとの噂もある。但し、正確な原因は不明であり当局が調査中である。

 

同氏は香港投資家の間では知名度があり、香港株で大儲けも大損もした経験があり自身のサイトで投資家にとって有益な情報を無料配信している。

 

香港証券取引所に上場している企業数は、現在約2,000社近くあり、中国大手IT企業のテンセントのように株価が上昇し続け時価総額が30兆円以上の企業が存在する一方で、今回のように原因不明の下落や株式の取引一時停止となっている企業も存在する。

 

香港の中小企業への投資は特にハイリスクとなるため、投資案件は入念に検証する必要があるだろう。

投資は自己責任であることを改めて感じさせる話題である。

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