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金価格の上昇

大手金融機関ブラックロック社アセットマネージャーの投資見解として、米国の政治不安等により今後投資マネーは金に向かう、との記事がゼロヘッジ(原文)で紹介されている。

 ― 世界最大の資産運用会社であるブラックロック社のアセットマネージャーを担うKoesterich氏は、米国におけるトランプ大統領と政治劇の影響による金価格の上昇を確信している。

 ― 米国の政治都市であるワシントンの政治動向が不調な時、金は上昇するだろう。 

 ― 米国の債務上限引き上げ問題に伴うデフォルトリスクを指摘。

 ― 投資家達は、政争により金への投資に回帰すると見ている。

以上、今は金に投資するタイミングであると言及するブラックロック社のアセットマネージャーKoestrich氏は、年初以降同社が運用するGlobal Allocation Fundの金取引に$390億分を投資し始めたようだ。

 

その他、金融メディアのフィナンシャルタイムズでは直近の投資リスクが掲載されている例として、シュローダーでファンドマネージャーを務めるLuke氏の意見を引用すると、米債務上限問題、世界的な地政学リスク(北朝鮮及び米国の緊張状態、政治危機に見舞われるベネズエラ情勢等)に伴い、今後投資家は投資リスクを軽減していくことになると指摘している。

現在リスクが高い商品への投資、また過度なリスクを取る事は避けるべきとの見解なのだろう。

 

8月29日に北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射し、金相場は年初来高値に上昇した。金価格は、1オンス1,327ドルと高値を付けている。(以下、チャート参照)

 

金相場(6か月チャート)

金価格の上昇

引用:ナスダックHP

 

北朝鮮ミサイル発射は今年において十数回行われており、投資家はこのような状況に対して慣れてきていたが、今回北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本上空を通過したことをきっかけとして、危機の認識が再燃したと考えられる。

 

今後安全資産の需要が強まり、金価格上昇のシナリオが継続するか否か注視していきたい。

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