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グノシー株のココが心配、ココに期待!8つのポイント~Gunosy<6047>きょうマザーズ新規上場

きょう4月28日、Gunosy<6047>が東証マザーズに新規上場しました。

初値は公開価格と同値の1,520円。前場では一時1,680円の高値まで買われ、終値1,620円で初日の取引を終えました。28日終値ベースの時価総額は約354億円となっています。

Gunosy<6047>は、主力事業の情報キュレーションアプリ「Gunosy(グノシー)」で約900万ダウンロードを達成、積極的なテレビCM展開により知名度抜群のITベンチャーですが、いっぽうでは「第2のgumi」化を警戒する声も。

とにもかくにも市場注目度ナンバーワンのIPOということで、Gunosyの期待できそうな点、ちょっと心配になってしまう点をまとめてみました。

グノシー株のココに期待!

(1)Gunosy Platform構想と積極的な海外展開
ニュースメディアの枠を越え、アプリ上でショッピングや旅行の予約、エンタメコンテンツの視聴など、あらゆるサービスの利用が可能になるポータル構想を進行中。海外展開にも積極的で、英国・米国等でサービスを提供、将来的な大化けが期待されています。

(2)広告宣伝費を抑えれば黒字化は容易?
Gunosyのこれまでの赤字の原因は多額の広告宣伝費にありました。先行投資としてテレビCM攻勢をかけてきた同社にとって諸刃ではありますが、広告宣伝費の抑制に成功すれば比較的早く黒字化を達成できるかもしれません。

(3)気鋭のエンジニア社長・福島良典氏
代表取締役 CEOの福島良典氏は、東京大学大学院在学中にGunosyを開発。2012年度のIPA未踏スーパークリエータにも選ばれた27歳の若手エンジニア社長です。日本のITベンチャーで技術畑出身の社長は必ずしも多くなく、そのプロダクトに注目が集まります。

(4)セプテーニ、オプトも株主
Gunosyの株主にはインターネット広告大手のセプテーニHD<4293>やオプト<2389>も名を連ねています。Gunosy Adsをはじめ広告関連事業で強力なバックアップを得られそうなのは心強いですね。

グノシー株のココが心配…

(5)株価はかなり割高かも…
Gunosyの14年5月期は売上高3億5,900万円、経常損益13億6,500万円の赤字。今期は売上高約30億、経常利益500万円の計画です。売上は急速に伸びていますが、予想PER(株価収益率)は5,000倍超え。足元の業績で見るかぎり、公開価格1,520円はかなり割高です。

(6)主幹事証券会社がgumi<3903>と同じ…
Gunosyの主幹事は、なにかと比較されがちなgumi<3903>と同じ野村證券。ゲームとキュレーションではジャンルが異なるとはいえ、「上場ゴール」とも批判されたgumiの唐突な業績下方修正の記憶は生々しく、投資家の疑心暗鬼は根強いかもしれません。

(7)株主構成に一抹の不安あり…?
Gunosy筆頭株主のエンジェル投資家・木村新司氏は、同社の共同代表を昨年8月に退任済み。保有株を売却できないロックアップ期間があるとはいえ、やはり気になるところ。ベンチャーキャピタルの持ち株比率も高く、将来の売り圧力になる可能性があります。

(8)「Gunosy?速攻でアンインストールしたよ…」というユーザーの数は?
約900万DLを誇るGunosyアプリですが、マネーボイス編集部周辺やネット上では、結局あまり使わずにアンインストールした、という体験談がチラホラ。今後、アプリのアクティブユーザー数や利用時間をどこまで伸ばせるのか、疑問視する声もあります。

注目度の高いIPOだけあって、いろいろな見方ができると思いますが、日経平均株価が2万円前後で堅調に推移するなど市場環境は申し分なし。あす以降、Gunosyの企業価値とサービスの真価が問われることになりそうです。

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