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円高に垣間見える「ドル高の兆し」と北朝鮮問題のありがちな結末=長谷川雅一

北朝鮮はこれ以上何ができるか?

相変わらず、北朝鮮の「地政学的リスク」が意識された、軟調な相場が続いています。しかし、北朝鮮とアメリカが戦う可能性は低く、軍事衝突は起こらないまま、やがてリスクは落ち着く可能性が高いと思っています。

今回の北朝鮮の核実験は規模が大きかったので、影響が長引いているわけですが、「北朝鮮は、これ以上何ができるか?」と考えたとき、もうあまり「手はない」ように思われます。

グアム島周辺にミサイルを落とすという計画も、もしも失敗してグアム島に着弾してしまったら、アメリカに反撃されかねません。もしもアメリカが北朝鮮を攻撃するとすれば、真っ先に金正恩の命を狙う可能性がありますから、さすがの金正恩も、グアム島を狙うのは恐いのではないかと思います。

先日やったように、日本を「かする」ミサイル発射実験が、ほぼ「限界」でしょう。

アメリカも何もできない

アメリカはアメリカで、なかなか「打つ手」がありません。それなりの軍事力を持つ北朝鮮を攻撃した場合、やはり、自国の人的被害が大きくなる可能性が高いからでしょう。

もしかしたら、特殊部隊を投入して、金正恩を殺すような作戦を実行するかもしれませんが、それも、「今までできなかった」し「今もできていない」ところを見ると、かなり難度が高いのでしょう。そもそも、アメリカが、そこまでやる必要があると思っているかどうか疑問です。

今回、トランプ大統領は、北朝鮮をさかんに「口撃」はしていますが、まだ、ほとんど何もしていません。

結局、アメリカは(そして日本も)北朝鮮に対して、今まで、何もできませんでしたし、これからも「何もできない」のではないかと思います。

北朝鮮リスクはやがて落ち着く

国連で何を決めようが、北朝鮮が従わないことは明白です。経済制裁も「抜け道」がいくらでもあるので効果がない。

中国やロシアにとって、北朝鮮は「必要な国」ですから、いくら金正恩が「やんちゃ」をしも、「しょうがねえなあ」と、最低限の「保護」を続けざるを得ません。

北朝鮮自身も「挑発行動」には莫大なお金がかかります。それほど裕福な国ではありませんから、さすがに毎日、ミサイルをぶっ放すわけにもいかないでしょう。

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こうしたバランスの中で、結局、どの国も一線を越えることはなく、北朝鮮リスクは、やがて落ち着く。それが最も「ありがち」な結末ではないでしょうか。

ここは買い場

どんな「リスク」も、マーケットはやがて忘れます。また、株も為替も、さんざん売られたあとは買い戻されます。連日「真っ暗」な相場ですが、株も為替(ドル円)も、ここは買い場ではないか、と考えています。

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長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2017年9月4日,6日号より一部抜粋
※記事タイトル・太字はMONEY VOICE編集部による

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