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中国アリババのクラウド事業がAWS並のバケモノになりつつある件=シバタナオキ

顧客あたりの売上も増加へ

有料顧客数だけではなく、1顧客からの売上も増加しています。

Average revenue per user is growing as well. Each paying customer generated 2,405 yuan ($355) during Q2 2017, compared with 2,154 yuan ($323) the previous year.

前四半期に$323(約32,300円)だった1顧客からの売上が、$355(約35,500円)まで、約10%も伸びています。

決算の発表時には、特にデータベースCDNのサービスが、売上の向上に大きく貢献しているという説明がありました。

将来的にはアリババの稼ぎ頭の1つになるポテンシャル

現時点では、アリババのEコマース事業はまだまだ高い成長率を誇っていますが、このクラウド事業はEコマース事業の次に大きな事業になり、収益的にも十分な貢献をするようになることは、ほぼ間違いないと考えられます。

現時点では、クラウド事業の売上に占める割合は全体の5%ですが、1年前は3%だったことを考えると、成長スピードが理解できると思います。

そしてAmazonの例を見れば分かるように、クラウド事業は「規模の経済」が大きく効いてくる事業であり、大きくなればなるほど収益性が高くなりやすい事業でもあります。

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こちらは、Amazonの利益の多くがクラウド事業からもたらされていることを示す図です。この図を見ればわかる通り、アリババの数年後の利益の大部分が、クラウド事業からもたらされることになったとしても、決して驚きではないでしょう。

Next: 規模の経済が効きやすく収益性も高い。なぜ日本のビッグプレイヤーは参入しない?

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