バフェットが気づいた「強いアメリカ経済」のウソ。米GDPは粉飾されている

米国歴代政権は経済成長の演出に苦慮してきました。9月6日には第2四半期のGDP成長率を3%と発表しましたが、バフェット氏に「実感と違う」と喝破されています。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年9月20日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

こっそり数値を下方修正する手口はもう限界。賢人は見抜いていた

歴代政権が苦慮する「GDP成長率」の演出

米国の経済成長を演出するには、NY株式市場の株価や失業率の政府公表値だけではまったくの力不足であり、歴代政権はGDP成長率の発表に苦慮してきました。

その1つの方法は、高い数値を最初に発表し、その後、誰もが忘れた頃に下方修正値を公表するという手法でした。

米国政府は9月6日に、第2四半期のGDP成長率を3%と発表したのですが、それに対し、ウォーレン・バッフェット(Warren Buffett)は「実感とはまったく違う。私の実感では2%程度の成長だと思う」と喝破しました。なお、事前予想値は2.7%でした。下記はその動画映像です。
※参考:Warren Buffett: This doesn’t feel like a 3% GDP economy – CNBC(2017年8月30日配信)

つまり、今回も下方修正があるかも知れません。例えば、新車販売実績、エネルギー需要などを考えてみてください。月を追うほど悪化しています。

ハリケーン襲来が「言い訳」の材料に

そのうえ、複数のハリケーンが襲来し、その被災者数は50万人とも100万人とも言われています。ハリケーン「Harvey」、そして「Irma」が襲来し、その後「Jose」も米国南部に上陸。アメリカの経済活動を阻害し、インフラを破壊しています。

Bank of Americaの推計では、GDP成長率を0.4%以上も減らす被害があるとのことです。Goldman Sachsは、この経済的損害は2018年第4四半期、2019年第1四半期、第2四半期にも影響を与え続けると予測しています。現時点では、第4四半期は2.7%、2018年第1四半期は2.5%、第2四半期は2.4%との予測値を出しています。

政権としては、目標値の3%レベルを維持できなければ「退場する」運命となるのです。

下記のデータをご覧ください。

▼(ア)成長率の推移(1950年代前後から現在まで)

米国経済史上、目標3%がいかに貧弱なものかがわかります。

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▼(イ)四半期毎の成長率の推移(2015年から2017年第2四半期まで)

第1四半期は1.2%、第2四半期は3.0%です。おそらく今後、下方修正がなされるでしょう。

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▼(ウ)2017年第3四半期の成長率の予測(NY連銀)

現在は2.06%です。

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▼(エ)2017年第3四半期の成長率の予測(NY連銀)

現在は2.62%です。

170921kansha_4

結論、政府目標の3%達成はまず無理でしょう。今回のハリケーン襲来は、政府にとって、都合の良い言い訳・言い逃れになるでしょう。

Next: 危険な兆候。米国民のクレジットカード債務が膨れ上がっている

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