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メモリ事業売却という一時しのぎ。東芝の迷走で一番損をするのは誰か?=栫井駿介

かつての名経営者・土光敏夫は何を思う…

かつての東芝の名経営者に土光敏夫氏がいます。彼は、自身の経営哲学として以下の言葉を遺しました。

変化の時代の経営では、時間の要素が大きくものをいう。スピードこそが生命である。

現在では東芝のイメージが強い土光氏ですが、もともとは石川島播磨重工業(現IHI)から東芝の経営再建のために招聘(しょうへい)された外部の人物です。現在の東芝に求められているのも、土光氏のような明確なビジョンを持った外部の経営者ではないでしょうか。

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経営者が変わるのではれば、上場廃止や法的整理、ファンドによる買収など何でも構わないと思います。抜本的な経営改革が行われない限り、東芝の価値は減少を続け、優秀な従業員が割を食い続けることになるでしょう。

今の東芝に必要なのは「第2の土光敏夫」なのです。


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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年9月24日)

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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