サラリーマンの「一生働かずにすむ金が欲しい」はなぜ危険なのか?=午堂登紀雄

「金さえあれば働かないのに!」という人は「お金持ちは働いたりなんてしないはずだ」という固定観念に囚われがちです。これは、自分からお金を遠ざける危険な思考です。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2017年10月2日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

金があったら働かないのに、と言いながら人生を転げ落ちる人々

庶民がハマる「大いなる誤解」

私は講演をする機会があるのですが、そのような場面で時々聞かれるのが「お金があるのにどうして働くんですか?」という質問です。

また、私はこうしてコラムを書く仕事をしているのですが、時々「本当に儲かっているならコラムや本を書いたりなんてしないはず。結局儲かっていないんだ」という批判めいた指摘を受けることがあります。

私の妻も、「旦那さんが稼いでいるのに、なぜそんなにバリバリ仕事をするんですか?」と聞かれることがあるそうです。

さらには、子育て環境を求めて都心から電車で約20分にある新興住宅地に引っ越したのですが、妻がママ友から「そんな人がなぜこんなところに住んでいるの?」と言われたそうです。

ここに、一般の人が抱く大いなる誤解があるように感じます。

孫正義氏や柳井正氏はなぜ働いている?

私は、自分が特別にお金を持っているとか儲かっているという意識はありませんが、「働くのをやめたい」などと思ったことは一度もありません

それはなぜかというと、やりたいこと、楽しいと思えることだけをしているからです。自分が好きなことをやってお金までいただけるなんて、こんな素晴らしいことはありません。言い換えれば、生活費を稼ぐために働いているのではなく、趣味の延長として仕事をしているような感覚です。

「たくさんお金を持っている人は働いたりなんてしないはずだ」と考えている人は、おそらく仕事が楽しくないのでしょう。その人にとって、働くのはつらくしんどいことなのだと思います。

でも生活のためには働かなきゃいけない。たくさんお金があったら、会社なんて今すぐにでも辞めたい。そういう発想が根底にあるために、お金を持っている人たちがなぜ働くのかが理解できない

そして、もしそういう発想だとしたら、たとえば日本有数の資産家である孫正義氏柳井正氏がなぜ働き続けるのかも理解できないでしょう。

億万長者が働き続ける5つの理由

彼らもまた、生活のためにやむを得ず働いているわけではありません。人が働く理由はそれぞれ異なりますが、億万長者になっても、なお働く理由は、おそらく次のようなものだと推測します。

  • 自分が考えた商品・サービスを世に問い、受け入れられたいという承認欲求(あるいはゲーム感覚
  • 競合に打ち勝ち、あるいは独自性を出して売上・シェアを伸ばしたいという競争心
  • これで社会を変えたい、人々のライフスタイルを変えたいという使命感
  • 自分が得てきたものを後世に伝えたい、遺したいという貢献欲求
  • 会社を大きくし、雇用を増やし、顧客だけでなく従業員や取引先にも幸せになってもらいたいという、社会的な連帯欲求

もちろん上記以外にも考えられますが、私の周りでも、成功していても働き続ける人がほとんどです。

Next: 「お金があったら働かないのに」と言い続ける人はどうなる?

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