私たちが10年以内に遭遇する未来は? 想定される4つのパターン
今後、私たちが10年以内に遭遇する未来を可能性の高い順に列挙すると次の4パターンです。
<ハードランディング路線(確率60%)>
1)日銀の国債保有率が50%、60%と上昇するにつれ、金利が急騰して、政府の資金繰りに問題が生じる。
2)日銀の異次元緩和により、通貨「円」の大幅な希薄化(円安)が起きる
⇒ 実質的に政府の財政が破綻する
<ソフトランディング路線(確率25%)>
3)1960年代以降のイギリスと同じように、日銀は金融抑圧を継続して、円の資産価値を長期的に減らしていく。
(参考)1960年:1ポンド=1008円 / 30年後の1990年:1ポンド=235円
<一発逆転路線(確率15%)>
4)2020年代半ばから始まる第四次産業革命(AI革命)によって強力なディマンド・プル・インフレが生じて、財政危機から脱出する
⇒ これはイギリスが財政危機から脱出した「北海油田の産出成功(1980年代~)」に相当する
上記の可能性リストに「リフレ政策が成功して、スーパーマンに変身する」の選択肢は存在しません。失敗だったという結果が出てしまったので、選択肢から外しました。
リフレ派エコノミストは、異次元緩和政策に効果がなかった現状を目の当たりにして、どう説明するつもりなのでしょうか? もし可能なら、スーパーマンのように地球の周りを飛び、時間をアベノミクス開始前の2012年に戻して、インチキだったリフレ政策はなかったことにしたい…そう感じます。
『ウォーレン・バフェットに学ぶ!1分でわかる株式投資~雪ダルマ式に資産が増える52の教え~』(2017年10月4日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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