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住宅ローン減税適用中の「繰り上げ返済」はどこまで得なのか?=三原由紀

繰り上げ返済による住宅ローン減税への影響は?

住宅ローン減税は、毎年の住宅ローン残高の1%を所得税より控除する制度でしたね。

つまり、前掲の住宅ローン返済表に基づき、2017年は7/26から12/26までの元本合計924,796円2018年は1/26の元本154,515円が、当初の住宅ローン返済額より減ることになります。

当初の控除額より少なくなる金額は、
2017年は924,796円 × 1% = 9,247円
2018年は154,515円 × 1% = 1,545円
です。

実際の計算では100円未満端数切り捨てなので、
2017年は9,200円
2018年は1,500円
が、当初予定より所得税の控除が少なくなります。

つまり、節税の機会損失は10,700円です。

まとめ

住宅ローン減税中に約100万円(1,079,311円)を繰り上げ返済すると、住宅ローンの利息186,569円を圧縮できます。

代わりに、住宅ローン減税額10,700円(2017年9,200円、2018年1,500円)が当初予定より少なくなります。

いかがですか? 住宅ローン減税に及ぼすデメリットはあまり気にならないのではないでしょうか?

また、100万円を貯蓄するのであれば、繰り上げ返済をした方が効果が高いことがわかります。

仮に10年間運用したとすると、繰り上げ返済をすることは年利1.6%の預金と同等の効果があるのです。現在の年利0.01%と比べると160倍の金利ということです。

やみくもに繰り上げ返済するのは危険

ただし、効果が高いからといって、やみくもに繰り上げ返済をするのはオススメできません

各家庭の貯蓄額返済者の年齢出費の予定によっては、繰り上げ返済をしない選択が良いこともあるからです。

繰り上げ返済するときには、ライフプランを考えて検討することも重要です。

団信があるから、繰り上げ返済は必要ない?

実は、我が家の住宅ローン、残高が結構あります。住宅買い替えの見通しが甘かった…という「しくじり先生」です。なので、次は(おそらくないけど)住宅については、ローン・購入・買い替え・注文住宅に関することなどなど、かなり上手くやれる自信はあります。我が家にはもう活かすチャンスはないかもしれないけれども。住宅ローンなどなどについてお悩みの人のお役に立てる自信はかなりアリ。

住宅ローンは、団信(住宅ローン専用の生命保険)もあるし、ギリギリまで繰り上げ返済はしないでいい、と思っていました。しかし、ギリギリになりました(笑)ので、今回は繰り上げ返済を久しぶりにしました。

借りてから年数が経っているし、利率も低いし、それほど効果ないのかな?と思っていましたが、気持ち良いくらい利息を圧縮することができました。

余談ですが、最近は団信も、ガン団信などと色々あります。今、借りる・借り換えするのであれば、絶対にガン団信を付けます! 当時、こんな団信があったら…。

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アラフィフ世代のための~家族と幸せになるお金の教室~』(2017年10月9日号)、著者ブログ『40代・50代女性のためのお金の相談室』より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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