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21年ぶりの高値更新のウラで

日経平均株価が21,000円を超え21年ぶりの高値を更新し、また10月に入ってからは毎日上昇を続けており、29年ぶりとなる13営業日連続の上昇となっています。

そんな中、今月前半に明らかになった神戸製鋼のデータ改ざん問題。株価が大きく下落したことにより、神戸製鋼の株価を対象にしたEB債にまで影響が出ています。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11HN3_R11C17A0000000/

 

EB債とは仕組債の一つで、対象となる株価が一定の範囲を超えて下がらなければ満期時に高利回りと元本が保証されるが、あらかじめ決められた株価(ノックイン価格)を下回ると株式に転換される(同記事より)債券です。

ノックイン価格を下回りさえしなければ、定期預金や通常の社債などと比べて高い金利を受け取ることができるというメリットがありますが、一方で株価が下がり続けてしまったとしたら購入時より大幅に下回った評価額の株式で戻ってくる可能性があります。

これでは、たとえ高利回りといえど得られる利益は限定的で、それにも関わらずリスクは無限に負う必要があり、実際はリターンとリスクが見合っているとは言い難いと感じます。

 

この仕組債は相場が活況な時に設定されやすいもので、また安定していそうな大手企業、有名企業の株式を対象としていることが多いため、一見すると魅力的に思えてしまいます。

しかし大きなリターンが得られる投資には、その反面に同等かそれ以上のリスクも必ず存在するものです。

リターンのみに目を向けるのではなく、リスクもきちんと把握し、それらを加味した上で投資をするようにしましょう。

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