iDeCoとバリュー株投資の幸福な出会い~「守り」と「攻め」の資産運用術=栫井駿介

個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)の適用範囲がこの1月に拡大され、ほとんど全ての現役世代が対象となりました。確定拠出年金は任意の積立型年金であり、大きな減税メリットが受けられます。当社では、確定拠出年金とバリュー株投資の組み合わせで、「守り」と「攻め」を兼ね備えた資産運用を推奨しています。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

確定拠出年金+バリュー株投資で「最強ポートフォリオ」を構築しよう

利回りは30%!?

確定拠出年金とは、国の年金制度とは別に、自分で拠出金を決めて積み立てる「自己責任」の年金です。そのため、「どうせもらえないから年金を払っても仕方がない」と考える必要はありません。積立金は、投資信託や定期預金で運用することができます。

最大のメリットは、何と言っても税控除が受けられることです。税控除とは、確定拠出年金の拠出分がその年の所得から控除され、所得税や住民税の一部が返ってくるものです。

【関連】資産運用のビッグウェーブ「個人型確定拠出年金(iDeCo)」メリットまとめ=hiroki

例えば、年収約400万円のサラリーマンが毎月2万3,000円を積み立てると、およそ8万4,000円が年末調整で返ってきます。1年で考えれば、利回りは30%にもなります(税控除÷積立金額)。帰ってくる税金は、所得が多ければ多いほど大きくなるため、高所得者ほど活用すべきものです。

しかも、確定拠出年金はあくまで「積み立て」なので、払ったきりの医療費控除や保険料控除と異なり、将来必ず帰ってきます。リスクを取りたくなければ運用先を定期預金にするだけでも税控除が受けられるのです。

世の中の「確実に儲かる投資手段」を謳っているものはほぼ確実に詐欺ですが、確定拠出年金は税控除を通じて「確実に儲かる」希少な投資手段であると言えるでしょう。

年金をまとめて受け取ることも可能

「年金」というと毎月の受け取りとをイメージしますが、確定拠出年金は一度にまとめて受け取ることもできます。ただし、早くても60歳になってからです。逆に言えば、60歳以降のことを考えるなら、確定拠出年金を使わない手は無いのです。

60歳になったら、毎月受け取っても、その歳まで頑張ったボーナスとして旅行に使っても良いのです。金額が大きほど、年をとる楽しみも増えるでしょう。
※参考:個人型確定拠出年金「iDeCo」って? – iDeCoナビ

Next: これからの長い人生を見据えた「抜け目のない」投資のポイントとは?

1 2

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー