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一番儲けた男の行方は? ストリーム株価操縦事件に「第2幕」の可能性=山岡俊介

ストリーム<3071>の相場操縦容疑で3人の男が逮捕されたが、この事件には第2幕がありそうだ。同社会長の関与が疑われるほか、それを手引きした人物がいるという。(『アクセスジャーナル・メルマガ版』)

※本記事は有料メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2017年10月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:山岡俊介(やまおか しゅんすけ)
1959年生まれ、愛媛県出身。神奈川大学法学部卒。零細編集プロダクションに2年半在籍し、29歳で独立。91年『週刊大衆』の専属記者を務めながら『噂の真相』『財界展望』などを中心に記事執筆。主な著書に『誰も書かなかったアムウェイ』『アムウェイ商法を告発する』(以上、あっぷる出版社)、『銀バエ実録武富士盗聴事件』(創出版)、『福島第一原発潜入記 高濃度汚染現場と作業員の真実』(双葉社)など。

株価操作を手引きした黒幕グループほか、3つの事件の真相に迫る

まだ終わっていない、ストリーム<3071>株価操作事件

本紙がいち早く報じたように、インターネット関連会社「ストリーム」(3071。マザーズ。東京都港区)の株価を不正につり上げたとして、警視庁捜査2課は10月12日、金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で“ヒゲの高橋”こと高橋利典(69)本多俊郎(51)笹尾明孝(64)の3名を逮捕した。

本紙既報のように、当局は当初、記者発表するつもりはなかった。まだ他に逮捕したい者がいるためだ。ところが、警視庁記者クラブ詰め記者が3容疑者を引っ張った警視庁大崎署に結集。再三確認を求めた結果、「(10月12日)午後11時ごろに認めた」(事情通)ことから各社一斉に報じることになった模様だ。

したがって、これは第1幕に過ぎず、第2幕があると見られる。

すでに一部大手マスコミが、ストリームの劉海涛会長が、ストリーム株が「値上がりした後、保有する株式の一部を手放していたことが、捜査関係者への取材で分かった」と報じているように、この相場操縦事件は会社側と、今回逮捕された3名の株式ブローカー(仕手筋)が結託して行ったと見られる。

しかしながら、逮捕された3名とストリーム側とは接点がない両者を繋ぎ、そして一番儲けたと見られる複数の人物がいる。それが松浦大助グループと見られる――

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カリスマ投資家「粉飾決算疑惑」のその後

本紙は今年5月から6月にかけ、4回に渡ってSAMURAI社の粉飾決算疑惑を報じ、そのなかで、「SAMURAI&PARTNERS」(4764。JQ。旧「デジタルデザイン」)の元取締役で、「オウケイウェイブ」(3808。セントレックス)の社外取締役、カリスマ投資家として著名な松田元氏(34)も関与していると指摘した。

さらに9月に入り、松田氏が2億5000万円以上の借金を返済しないことから仮差押を受け、貸金返済訴訟を起されていることを報じた。

これに対し、事実無根だとして、松田氏が記事削除仮処分を申し立てた件の第1回目審尋が10月13日午前11時から東京地裁であった。

本紙は粉飾決算疑惑に関しては、メールのやりとり、松田氏の側近だった矢野健太郎氏の送金記録などを、金銭トラブルの件については裁判所の仮差押決定書貸金返済訴訟の訴状などの証拠資料を提出するなどして事実無根ではないと主張。また、主要は粉飾決算疑惑記事はすで3カ月以上も前に出たもので、いまさら緊急性はなく、仮処分申し立てする意味がないとも主張した。

これに対し、松田氏の代理人弁護士からは、粉飾決算疑惑につき、その時期の分も監査法人から適正意見が付いた有価証券報告書が出されているとの主張があっただけで、金銭トラブルの件を裏付ける1つの証拠である金銭消費貸借契約書(これも本紙は掲出)について申立書で「偽造」とまで断じながら、その裏付けとなる具体的な主張も証拠も一切出されなかった――

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