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数十万円の「格安リゾートマンション」を絶対に買ってはいけない理由=姫野秀喜

修繕積立金不足のリゾマン所有者を待ち受ける「悲惨な末路」

共益費・管理費、修繕積立金が満足に集金できないマンションの末路は「【書評】老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」にて以前ご紹介しました。この書評では、スラム化した博多駅近くのマンションの話を取り上げています。このマンションの例では、管理が機能せず、電気や水道が止まり、生活ができなくなっています。このマンションは幸い博多駅から徒歩5分の好立地にあったため、なんとか復活しました。

しかし、都心からはるかに離れたリゾマンが機能不全に陥った時、誰が復活を手引きしてくれるでしょうか。デベロッパーでしょうか?

デベロッパーは企業ですから、儲かることしかしません。そのマンションに価値があり、リフォーム、リノベ、再建築、増築したら儲かると見込めること以外には、興味がありません。儲からないマンションは、放置され続け、いずれはスラム化します。

スラム化したマンションの所有権をあなたが持っていたら…

もし、そんなスラム化するマンションの所有権をあなたが持っていたら? あなたがもっていなくても、あなたの両親が持っていて、いずれ相続する羽目になったら?

あなたは、そのスラム化したマンションの大規模修繕費用の一時金解体費用などを、数百万円単位で請求されることになります。資産もなくお金が払えない人ならまだしも、都心に家族と住んでいる持ち家があるような人であれば、訴訟に敗訴すれば当然、支払い義務を免れることはできません

10年、20年先に、数百万の取り立てをされる恐れのある都心から遠いリゾマンは、まさにババ抜きのババです。現所有者、相続してしまった所有者、不動産屋は、このブームに乗っかって「ババ」を手放したい、すなわち売り逃げたいと思っているでしょう。

リゾマンが数十万円で買えるなんて、若い時にリゾマンを買えなかった定年退職した世代にとっては、憧れを叶えるチャンスに映るかもしれません。でも、ちょっと待ってください。あなたの息子さんや娘さん、孫たちに迷惑をかけたくないなら、買う前にもう一度考えてみてください。出口を考え、将来の負債にならないそんなリゾマン以外買ってはいけません

どうしてもリゾマンに住みたいというのであれば、「賃貸」にしましょう。賃貸であればいつでも解約できるので、子孫に迷惑をかけることはありません。悪魔は天使の顔をしてやってくる、ババ抜きのババをつかまされないようにしましょう。

【関連】【書評】老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路=姫野秀喜

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1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』(2017年2月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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