財布を持たない人も増えている
現実には、二つ折りの財布を持っているお金持ちも大勢います。理由は「コンパクトだから」。ジャケットなどを着る季節なら上着の内ポケットに入れられますが、夏場は難しいでしょう。
ズボンのポケットに入れれば落としたりスリに遭ったりしやすいし、ブリーフケースを持つのも邪魔。しかし二つ折りならたいていのシチュエーションでかさばらずに持ち運べます。
そして昨今は、そもそも財布すら持たないお金持ちもいます。実は私も財布は持っておらず、持ち歩くのはカードケースのみです。
というのも、最近はほとんどのものがクレジットカードや電子マネーカードで支払えるようになっているため、現金を持ち歩く必要に迫られる場面がないからです。
消耗品や耐久消費財などの買い物はほぼネット通販で済ませますし、飲食店などでもカード決済です。細かいところでは、今や保育園の備品代も電子マネーカードで支払えますし、従来は現金しか受け付けていなかった100円ショップでも、カード決済ができるチェーンも出てきました。
私が日常生活の中で唯一現金を持ち歩くのは、公的機関で各種証明書を取得するときと、郵便局で切手を買うとき、近所の1,000円カットで散髪をするときぐらいです(そう考えると行政だけが決済手段の対応が原始的なままですね)。
長財布理論を信じる人はお金を失いやすい
専門家もメディアも、必ずしも正しいことを言うとは限りませんし、データだって捏造される可能性があるのは、皆さんもご承知のとおりです。
長財布を買うことで本人が楽しいとか何かハッピーになるのであればよいのですが、ただ流されてお金を支払うのは、テレビで「○○を食べれば痩せる」という番組を見てスーパーに走る人と同じです。
だから専門家の言うことだから正しい、本やテレビで言っていることだから正しい、と鵜呑みにしない心の強さが必要です。
他人の言うことを鵜呑みにする人は結局よく考えていないわけであり、そうした姿勢の有無は、日常の買い物だけでなく仕事や投資にも影響するであろうことは想像に難くないでしょう。
世の中にはいろいろな情報があふれていますが、私たちは常に「その本質は何か」や、「それを裏づける根拠や合理的な理由は何か」を考える必要があります。