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【展望】日経平均株価は堅調見込みも、節目突破の材料に乏しく(2/12)=清水洋介

今週の日本市場は、週末の米国市場の流れを引き継いで堅調な始まりとなりそうです。ただ節目とみられる19,500円を一気にぬける手掛かりには乏しく、上値は重いと思います。(清水洋介の株式相場展望 -週報-

今週の株価・為替展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(2/12)

相場見通し

米国市場

先週の米国市場はドル高も一服となったことやトランプ大統領の税制改革の話題などから買われ堅調となりました。週末の日米首脳会談も特に過激な発言もなく株式市場は買戻しも交えて、足元の好調な業績を織り込むように堅調となりました。好調な決算発表も多かったことに加え、利上げペースが早まるという雰囲気も出てこないことでセンチメントがかなり上向いたということです。

今週の米国市場はドル高を嫌気するような動きになるかどうかということになりそうです。ただ、決算発表が出揃ってきた中でもドル高に言及するようなこともなく、逆にトランプ大統領の税制改革などに期待する動きが強まればさらに上値を試すことになりそうです。物価指数が上昇しているということになれば、利上げを早めることになり、ドル高に振れ、ドル高を嫌気するようなことになりそうです。

今週は火曜日に生産者物価指数(PPI)が発表され、水曜日には消費者物価指数(CPI)や小売売上高、ニューヨーク連銀景気指数や鉱工業生産指数、NAHB住宅市場指数、企業在庫・売上高が発表になります。木曜日は住宅着工件数や新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景気指数が発表になります。週末金曜日には景気先行指数が発表になります。

日本市場

先週の日本市場は週末までは19,000円水準が上値を押さえるような格好で冴えない展開になりました。ただ、相変わらず空売りが多いことなどから下げ渋り、底堅さも見られ、指数は方向感に乏しかったのですが、週末には買い戻しを急ぐ動きもあり、大きく上昇、上値を試すような動きになりました。特に何がどうしたということでもないのですが、好調な決算を発表する銘柄も多く、日米の金融政策から円安が進んだということで最後は買われました。

今週の日本市場は週末の米国市場も堅調となったことから堅調な始まりとなりそうです。ただ、為替動向に振らされる格好で欧州の不安や米国でのドル高を嫌気する動きが出ると一気に調整となる可能性もありそうです。

特に企業業績などに不安があるということでもないのですが、逆に企業業績に不安がないということで金利が上昇気味となると円高に振れるということになって、手仕舞い売りに押されるのでしょう。節目とみられる19,500円を一気にぬける手掛かりには乏しく上値は重いと思います。

今週は月曜日にGDP(国内総生産)の速報値が発表され、商業動態統計も発表されます。火曜日には首都圏マンション販売や鉱工業生産指数、木曜日には工作機械受注などが発表されます。

Next: 米国市場テクニカル分析~高値更新も、出来高の少なさが気になるところ

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