「株で勝つ方法」はいつの時代も変わらない
ただ、勘違いしてはいけないのは、いくら資本主義の総本山であるアメリカだとしても、投資したら元本が保証されるわけではないし、さらに言えば明日から右肩上がりで成功する保証もないということだ。
巨大で莫大な利益をもたらす多国籍企業が「長い目で見れば上がる」としても、短期間ではいくらでも下落するし低迷するし不規則不明瞭な動きを繰り返す。市場はノイズに満ちているからである。
だから、このノイズを吸収するために長期での取り組みが必要だし、長期で取り組むのであれば長期間「生き残る保証」がある企業が必要だ。
実際、私が投資している石油企業やタバコ企業や飲料企業は100年以上も生き残って利益を出し続けている歴史ある会社が多い。こうした会社が株価下落している時に拾って、長く持ち続けることで利益が生まれてくる。
リーマンショックで株式市場が大混乱している時、私はフィリップモリスを拾って、コカコーラを買い増しし、ついでにペプシを買った。
これらの株式は今、6%から10%の配当比率になって私を潤してくれている。株価上昇もコカコーラやペプシで2倍近く、フィリップモリスで3倍近いところにまで到達している。
株価が100%以上も上がっていると、その後は3%下落しようが10%下落しようが無風も同然で、こららの企業が利益を出している限り、持ち続ければいいだけになる。
また私は2015年から石油企業を買い続けていたのだが、これらの企業もいずれは株式上昇と配当増配で私に大きな恵みをもたらしてくれるだろう。
株式が下落している時に良い会社を買うというのは、長い目で見るといつの時代でも良い結果をもたらす。そう考えると、もし新しい銘柄を何か拾うとしても、私は相変わらず同じことをするだろう。