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コストゼロの株を持て!「株価2倍で半分売る最強投資法」成功の条件=山田健彦

「ドルコスト平均法」が使える銘柄、使えない銘柄

ドルコスト平均法に向かないものは、株価が長期下落トレンドにあり、依然として反転の兆候がみえないものです。

例えば、クックパッド<2193>です。同社は料理レシピ専門サイト最大手ですが、創業者と2代目社長の経営方針を巡る内紛が明るみの出たのが2016年1月。株価はその前の月に2,808円の最高値を付け、月足ベースでみるとそこから一貫して下落しています。2015年12月からドルコスト平均法で積立をしたシミュレーションでは、ほぼ2年経過した今でも、コストゼロの株は1株もできていません。これもブログの方に、シミュレーション結果と同社の過去2年間の月足チャートを5、25、75ヶ月移動平均と共に載せておきました。

株価が底練りから反騰しているものは?

株価が底練りを続けて反騰しているものはどうでしょうか。例としてノリタケ<5331>を見てみましょう。同社は一般的には世界的な高級陶磁器食器メーカーとして有名ですが、今ではそのセラミックスに関連する技術を核として、自動車・鉄鋼などの基幹産業から、電子部品や素材に至るまで、幅広い分野に事業を展開しています。

直近のデータでは食器部門の売上は売上全体の9%しかなく、工業機材売上が売上全体の52%、セラミック・マテリアルが26%、エンジニアリングが13%となっています。ちなみに食器部門は営業赤字です。こちらもブログの方に、シミュレーション結果を同社の過去2年間の月足チャートと5、25、75ヶ月移動平均と共に載せておきました。

こちらは底練りを続けていた2015年12月から積立を始めた場合と、底から反騰してきたのを見極めて2017年1月から積立を始めた場合とに分けて、載せてあります。移動平均線は、5、25、75ヶ月移動平均です。

前者の底練りを続けていた2015年12月から積立を始めた場合では、毎月の予算3万円で22ヶ月後に110株のコストゼロの株ができています。

一方、後者の反騰確認をした2017年1月からの積立の場合、10ヶ月後の直近2017年11月段階では29株のコストゼロの株ができています。積立をスタートしてから、まだ1年を経ていないので、単位株(100株)を超えるコストゼロの株ができないのは仕方がありません。底練り状態からのスタートで29株を超えるコストゼロの株ができるのは18ヶ月後なので、やはり反騰を確認してからの投資のほうが効率は良いようです。

Next: どうやって株価の底入れを確認する?

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