「タンス預金」を疑われるケースとは?
では、どんなことが原因で、タンス預金の疑いをかけられるのでしょうか? これには、いくつかのポイントがあります。
<タンス預金を疑われるポイント1:収入に対して少ない預貯金>
1つ目は、被相続人の年収に対して預貯金残高が少ないことです。日本人は貯蓄好きと言われていますので、ある程度の年収があれば、それなりの預貯金残高があるだろうと税務署が思うのは当然のことです。
相続が発生し、税務署が被相続人の預貯金口座や所得について、徹底的に調べ上げる中で、これだけの年収があるのに貯蓄が少ないことに疑問を感じれば、税務調査の対象になる確率が上がります。
実際に税務調査の対象になれば、被相続人のお金の使い道やタンス預金がないかなどを徹底的に調査するというわけです。税務署からの追求はかなり厳しいため、タンス預金の存在を隠し通そうとしても、最終的にはバレてしまいますので、注意が必要です。
<タンス預金を疑われるポイント2:定期的にまとまった金額を出金>
2つ目は、まとまった出金が定期的にあることです。具体的にどのくらいのお金をまとまったお金というのかというと、だいたい100万円前後です。
まとまったお金を定期的に出金しており、使い道がハッキリしていなければ、自宅の金庫などに保管していて、相続時に相続財産を減らす目的があるのではないかという疑いがかけられてしまいます。
また、現金を自宅に保管していなくとも、そのお金を配偶者や子供に渡していて、入金記録が通帳に残されていれば、相続発生時には必ず突っ込まれ、そのお金に対して相続税が課税されてしまうのです!