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ビットコインという「実験」の裏で進む、AIとブロックチェーンの大融合=高島康司

ブロックチェーンとビットコインの闇

クイン・マイケルズがどのような人物なのかよく分からない。どんなに検索しても、彼の具体的なプロフィールなどは出てこない。ただ、ジャーナリストによるいくつかのインタビュー番組で、同席したシリコンバレーのエンジニアから「彼は天才だ」といわれているので、最先端のIT分野で相当な知見を持つ人物のようだ。容貌や話す内容から見ると、IT分野の裏事情に詳しい元ハッカーのように見える。

このようなクイン・マイケルズによると、実はIT産業の裏事情に詳しい関係者ならば、サトシ・ナカモトなる人物がいったい誰なのか、みんな知っているという。表に出ることができない事情があるので、名乗って出てくることができないというのだ。

その事情というのは、もともとブロックチェーンは、シルクロードサイトと呼ばれていた違法サイトの決済手段として大きく発展したからだという。シルクロードサイトは、ドラッグや銃器などあらゆる違法なものが簡単に買えるサイトだ。普通のブラウザではアクセスすることが不可能で、専用のブラウザを使う必要がある。

シルクロードサイトが2011年に開設され、100万近いユーザー数があった。しかし2013年からFBIによって順次強制的に閉鎖され、2017年には残っていたコピーサイトも閉鎖された。クイン・マイケルズによると、当初はほとんど注目されなかったビットコインの上昇を2014年頃まで後押ししたのは、まさにこのサイトだったという。そして2014年以降になると、違法サイトとは無関係な一般の投資資金が流れ込み、ビットコインの相場を押し上げた。

しかし現在でもこうしたサイトは、特殊なソフトウェアでしかアクセスできないダークウェブに存在している。支払い手段はビットコインだ。

ブロックチェーンの開発者はAI

このように、ブロックチェーンに基礎をおいたビットコインは、違法な闇サイトの支払い手段として使われ価格が上昇した。では、これを開発した人物は誰なのだろうか? クイン・マイケルズによると、ブロックチェーンの開発者できるスキルと能力のある人物は2人しかいないとして、そのひとりの名前を挙げた。ベン・ゴアールツルという人物だ。

ベン・ゴアールツルはユダヤ系アメリカ人の子としてブラジルで生まれた。現在、51歳である。15歳で大学に入学し、23歳でPhD(博士号)を取得した天才肌の人物だ。いまは最先端の人工知能(AI)の開発者として、広く知られる存在だ。

そしてクイン・マイケルズによると、ブロックチェーンの基本的な構想をまとめたのはなんと人工知能(AI)だという。ベン・ゴアールツルはこの構想をもとに調整し、ブロックチェーンが完成したのだという。

Next: 仮想通貨のためではない、ブロックチェーンが作られた真の目的

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