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哀しき兄・金正男はなぜ異国の地で殺害されなければならなかったのか?

トランプ関与も?誰が金正男氏を「殺す」と決めたのか

さらに、金正男氏が韓国に亡命するといった報道もありました。北朝鮮トップの異母兄が韓国亡命となればシャレにならないでしょう。はたまた、金正男氏が付き合っている彼女が韓国人だという噂も…。

その金正男氏は、金正恩委員長に助命嘆願をしていたようで、家族には手を出すなと言っていたようです。金正男氏の長男はフランスに留学中、ちょうど親子でマレーシアで落ち合う予定だったとか。

中国国内では、金正男氏は厳重に守られていました。常に中国当局の身辺警護があったようです。中国で金正男氏を殺させるわけにはいかないですからね、ところが国外まではそのような警護の手が及びません。

いみじくもトランプ新政権が誕生し、アメリカではアジア外交についての見直しが行われ、北朝鮮への態度もオバマ前政権とは異なる方向に動きつつありました。その間隙を縫って、今回の殺害に至ったのではないかとの見方もあります。

また韓国では近々、大統領選挙がありそうで、その前に「片をつけたい」という事情があったという見方もあります。

先日、トランプ大統領経営のレストランでトランプ氏と安倍総理が会食中、北朝鮮がミサイルを発射する事件がありましたね。その知らせを聞いた直後の両首脳の様子がネットに流れて(ウォール・ストリート・ジャーナルの記事にその写真が載っています)、トップシークレットも何もあったもんじゃないとか、自分のレストランぐらい貸し切れよ、トランプは意外とケチだな…などの意見が飛び交いましたが、その後、両首脳の北朝鮮への声明の温度差が露呈すると、新しいアメリカの対北朝鮮戦略はやる気がないのでは?とも報じられているのです。

殺害された金正男氏は中国と近しく、北朝鮮の世襲体制を批判し、解放路線を支持していましたから、担ぎ上げられる御輿は今のうちに処分しておこう…と考える向きがあってもおかしくありません。もしそこに、金正恩政権維持という方針があるとするならば、血縁ほど厄介な存在はない…という何かしらの「深謀遠慮」があったとも考えられそうです。
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・「イエレンvsトランプ、マーケットは政権運営発表待ち…」(2/20)
目次
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2. わかりやすい経済のはなし
 ○今マーケットでなにが起こっているのか
  ・イエレンvsトランプ、マーケットは政権運営発表待ち…
  ・バトンはヨーロッパに…
 ○ わかりやすい経済のしくみ
  ・東芝問題を整理しておきましょう
3. いま話題のニュースの裏側
  ・金正男氏暗殺事件の背景
  ・トランプ政権人事からみる政権の色(5)
4. 絶対に“億り人”になる!!
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5. よもやま話~近況

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らぽーる・マガジン』(2017年2月20日号)より一部抜粋
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