ドル円はすでにかなり高めな水準。押し目狙いか?
最近のドル円相場は、かなり決め打ちが難しくなっています。レンジ内での急騰急落を繰り返しているため、方向感が見出せずに頭を抱えているトレーダーの方も多いのではないかと思います。
そこで、注目すべきなのは、むしろ円相場にあると考えています。IMMポジション(投機筋の保有する建て玉)に目を向けると、かなりの高水準で円ショートポジションが積み上がっており、時折、相場の巻き戻しで解消されるものの、その後は再びしつこい円売りを繰り返すといった状況が続いています。
結局、株高がずっと続いているので、市場のリスクオン(選好)状態もずっと継続しており、持ち高(円売りポジション)の調整が一巡すると、再度、円を売るという流れになっているんですね。
というわけで、本日の雇用統計で注目すべきなのは、為替の反応よりも株価、NYダウの値動きなのかなと思います。
平均時給(賃金上昇率)は前月比+0.3%というのが事前予想値ですが、大幅にマイナスにならない限り、どうこうということはありません。
むしろ、雇用統計の結果を受けて、NYダウが24,000ドルの大台を割り込むというような値動きにならないのであれば、ドル円は押し目狙いで下がったらロング(買い)でついていきたいところでしょう。
チャートに目を向けると、テクニカル的に今週は112.00円ラインが意識されているようで、まずはここが下値目処となるでしょう。ダウが大幅に下がらない限りは、まず割り込まない水準でしょう。
この下には、111.60~111.70円近辺に89日移動平均線、200日移動平均線が控えており、ここをあっさり割り込んでしまうようなら一旦は損切りを意識したいところです。
上値に関しては、113.30円台にある一目均衡表の雲・上限が攻防のポイントとなっていますので、下げて押し目で入った場合はこの手前を目処に利食いを検討しましょう。