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2018年トレンドを先取り! 独断と偏見で選ぶ「投資経済 ウラ流行語大賞」=東条雅彦

2017年を代表するキーワード

先程の流行語大賞には、経済や投資に関連するキーワードは相対的に少なく、政治、芸能、スポーツに関連したものが多く見受けられます。

そこで、私の独断と偏見で、経済や投資分野における「2017年を代表するキーワード」を選びました。それが下記の3つです。

  1. 北朝鮮
  2. ビットコイン
  3. ハイテク株

<キーワード1:北朝鮮>

1番目は「北朝鮮」です。2017年に入って、「北朝鮮」関連のニュースが急増しました。Jアラートの警告音に怯えた人も多かったと思います。

ここまで朝鮮半島における地政学的リスクが高まった時期は、現代を生きる私達にとっては初めての体験でした。

<グーグルトレンド「北朝鮮」>

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朝鮮半島の地政学的リスクの高まりは、来年以降も継続すると思われます。今後も北朝鮮が核実験やミサイル発射を行う度に、検索回数が跳ね上がるでしょう。

<キーワード2:ビットコイン>

2番目は「ビットコイン」です。今年はビットコイン等の仮想通貨に関係するニュースが本当に多かった1年だったと思います。

グーグルトレンドで調べてみると、案の定、2017年の後半から上昇して、今がピークです。

<グーグルトレンド「ビットコイン」>

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ただ、この傾向はおそらく来年以降も続くでしょう。ビットコインは暴騰するにしろ、暴落するにしろ、価格変動がとても大きいので、ニュースで取り上げられやすいという面があります。また、大儲けした人も大損した人も多いので、話題になりやすいと思います。

<キーワード3:ハイテク株>

最後の3番目は「ハイテク株」です。投資家の資金がフェイスブックアマゾンアップルネットフリックスグーグル等の一部のハイテク企業に隔たっている点について、「正しい」とか「間違っている」とか、様々な議論が巻き起こった1年だったと感じました。

<グーグルトレンド「ハイテク株」>

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去年に比べて、今年の方が圧倒的に注目度が高くなっています。ハイテク企業については、「AI革命(第四次産業革命)」という長期的なテーマがあるため、今後も注目は続くと思います。

また、仮に一時的に下火になったとしても、必ず、長期では注目が集まるでしょう。

逆に注目されなくなったキーワード

逆に、2017年に入って注目されなくなったキーワードは、「アベノミクス」や「黒田バズーカ」の2つです。キーワードの検索傾向は次のようになっています。

<グーグルトレンド「アベノミクス」>

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<グーグルトレンド「黒田バズーカ」>

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2013年4月に異次元緩和を行うことを決定して、年間インフレ率を2%程度に引き上げる予定でした。しかし、残念ながら、結果が出ませんでした。政府が2017年12月1日に発表した消費者物価指数は次の通りです。

<消費者物価指数2017年10月分(2017年12月1日公表)>

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時の政権は常に「足踏み状態が続いている」とかいう、わけのわからない曖昧な表現で逃げようとします。しかしながら、データは正直です。

インフレ率は概ね横ばいが続いていて、継続的に上昇していく気配は感じられません。つまり、リフレ理論は間違っていたのです(リフレ派のエコノミストですら「アベノミクス」「黒田バズーカ」関連の書籍を書くのを断念している状況です)。そして、理由は不明ですが、その後、リフレ理論が検証されることもなく、そのまま忘れ去られようとしています。

Next: 2018年は何が起こる?予測困難な中で唯一、確定していること

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