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日銀が棚ボタで物価目標達成? 原油先物の100ドル台回復はあり得るか=久保田博幸

原油価格の影響を受けやすい日本の物価

景気の回復とそれに伴う原油価格の上昇となれば、日本の物価にも当然影響が出てくる。日銀の物価目標である消費者物価指数(除く生鮮食料品)は原油価格の影響を受けやすい。

原油価格の上昇などを背景に11月の消費者物価指数(除く生鮮食料品)は、すでに前年比プラス0.9%まで上昇してきている。

ちなみにWTIが100ドルを超えるとなれば、2014年7月以来となる。2014年7月の消費者物価指数(除く生鮮食料品)は前年比プラス1.3%、同じ年の4月に直近のピークとなる前年比1.5%をつけていた。

ただし、今回は2017年のような原油価格の高止まり状態ではなく、100ドルに向けた上昇基調となれば、もちろん消費者物価指数(除く生鮮食料品)の前年比への影響はさらに大きくなる。これによって日銀の物価目標が達成される可能性もありうるか。

いまのところWTIの100ドル台を正当化しうる材料も見当たらないため、あくまでこれは仮定の話ではある。それにもし、これで日銀が物価目標を達成したとして、それは景気回復にはある程度の効果はあったとしても、異次元緩和の効果が主要因ではないことも事前に指摘しておきたい。

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・原油先物の100ドル台回復はありうるのか。これで日銀は物価目標達成?(1/4)

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牛さん熊さんの本日の債券』2018年1月4日号より
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