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日本を襲う新たな貧困「ブロックチェーン格差」の自己責任を乗り越えろ=鈴木傾城

「ブロックチェーン」がイノベーションの真の主役

現在、ビットコインは投機の対象として見られ、海千山千のギャンブラーが価格を押し上げたり売り飛ばしたりして値が乱高下している。

街で普通に使おうと思っても、その通貨が去年の10倍の価格になっていたり、一日で20%も爆下げしたりするのであれば、安心して使える通貨とはなり得ない

ビットコインのみならず、ブロックチェーンの仕組みを使った暗号通貨のほとんどは、とても現実に使える通貨としての役割を果たしていない。投機の対象としては面白いが現実に使うのは難しい

ほとんどの人は投機はしないし、もともと通貨には投資しないのでビットコインの狂騒と狂乱は一部の人間が踊っているだけのものだ。バブルは目立つが、重要なのはバブルではない

真に重要なのは、「ブロックチェーンが確実に世の中を変える」という面である。ビットコインではなく「ブロックチェーン」がイノベーションの真の主役なのである。

今後、「暗号化・分散化されたデータによって信用が担保される」という仕組みがきちんと機能するようになる。

そうすると、取引は個人対個人で完結する。

銀行に取引履歴を担保させる必要はなくなるので、管理費用も手数料も発生しなくなる。あらゆる金銭取引で、銀行やクレジットカード会社などを介する必要がなくなる。

手数料が必要なくなるので少額決済に大きなメリットが生まれるのだが、逆に高額決済に関しても莫大な手数料が消えるのでメリットが発生する。

また、国をまたいだとしても、送金料など必要ないし、為替レートも考える必要がない。

自分が普段使っている「お金」が、世界中どこでも現地通貨の交換もなく、手数料も取られず、単位も変わらず使えるとしたら便利だと思わないだろうか。

世界が認知した暗号通貨が生まれれば、それがあっさりと実現するのである。

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