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お正月太りの意外な正体。糖尿病予備軍を襲う「健康格差」とは?=上野啓樹

男性でむくむ人は「糖尿病予備軍」かも

なぜこんな話をするかというと、今、糖尿病が強く疑われる人が推計1,000万人にいるという現実があるからです。少し前まで、糖尿病は、かなり恐れられていた病気でした。それが、今や身近な病気になってしまっているのが大問題です。

1億ちょっとの日本の人口からすると、1,000万人ってとんでもない比率です。そして、とても問題なのが、それだけ糖尿病の怖さを知らない人がいるということです。だから、笑いながら「痛風なんです」「糖尿病なんです」と言えるのです。

そういう人たちは危機感がなさすぎる!

前述の彼もむくむことを笑いながら言っていましたが、ちょっとむくむくらいならわかりますが、あんなにパンパンにむくむようでは、彼はいずれ糖尿病になってしまうでしょう。

糖尿病の怖さは、糖尿病そのものにあるだけでなく、それ以上に怖いのが合併症です。網膜症視力低下失明腎臓の機能も低下して、血液はドロドロになります。神経が障害されて、手足の痛みしびれも引き起こします。

一番怖いのは、糖尿病の初期段階は、自覚症状がないこと。でも、彼と話をするなかで、無呼吸症候群大食漢であることなど、糖尿病予備軍の症状を彼は全部持っていました。

とにかく彼はよく食べるし、よくお酒を飲みます。僕も普通の人よりは食べる方ですし、お酒も飲める方ですが、彼は僕の比ではありません。彼は細身ですが、お腹だけは出ています。全身が太っていたら気をつけるんでしょうけど、お腹だけ出ている状態というのは気をつけない男性は多いです。いや、それは女性も同じですね(笑)。

自分は太っていないから食べても大丈夫と思うのでしょうか? でも、食べ過ぎることで、確実に内臓に負担がかかっています。

むくみに関しては、女性のほうが敏感ですが、女性は筋肉が少ない分だけむくみやすいんです。お水を飲んだだけでむくむ女性もいますからね。

それに対して、筋肉量の多い男性がそれだけむくむのは、病気(糖尿病)に直結していると考えて間違いありません。

彼とは長い付き合いをしたいけど、お見舞いに行く時間のほうが増えるだろうなと、その時に思いました。アドバイスの意味を含めて、僕は彼に言いました。「君は、100%病気で死ぬから、保険金を掛けたいな。下手な株より儲かるから、ぜひ保険金を毎月100万円で良いから掛けさせて」と。でも、全然伝わってないでしょうね。次の日も普通に飲みに行っていましたから。

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