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まだトランプで消耗してるの? いま欧州経済・ユーロ相場がアツい=藤ノ井俊樹

最近の話題はトランプ米大統領一色という感じですが、実は欧州の景気がぐんぐん良くなっています。英国の離脱宣言でユーロ/米ドル相場がユーロ安となり、輸出も好調です。(『FPO公式[FX・株式投資 応援メルマガ]』藤ノ井俊樹)

欧州景気はぐんぐん上向き。関係する日本企業にもチャンスあり

英国EU離脱宣言以降、欧州の景気は浮揚中

最近の世界経済の話題といえば「トランプ米大統領」一色という感じですが、実は、欧州の景気もぐんぐん良くなってきています。英国が離脱宣言した欧州では、ユーロ/米ドル相場がユーロ安になっている分、輸出も好調になっています。

欧州では、
3月:オランダ総選挙
4月:フランス大統領選挙(1回で過半数をとる候補がいないと、5月に上位2名の決選投票)
9月:ドイツ連邦議会選挙

と、米国のように政権が交代する可能性のある重要な政治日程が目白押しです。

特に4月のフランス大統領選挙では、当選すればユーロ圏から離脱する国民投票を行うことを主張しているルペン候補の人気が高く、もし(ドイツに次いでGDP規模が大きい)フランスがユーロ圏から脱退するとなると、通貨ユーロは暴落し、欧州の景気全体も悪化するリスクがあるとして、悪い意味で英国同様に警戒モードの状況です。

そんなムードの中、3月3日に行われた最新の世論調査で、ようやくユーロ圏維持派のマクロン氏が首位になったことから、ユーロ相場が急騰する場面がありました。

欧州での争点になっているのは、やはり移民問題です。シリア内戦などで欧州に流入している移民が爆発的に増えて、テロ事件が相次いで起きていることなどが、現在の欧州各国の政権にとって、国民から支持を集めきれない理由です。

ところがです!英国がEU離脱宣言して以降、ポンドとともに通貨ユーロも米ドルに比べて大きく下落したことで、欧州の景気自体は良くなっているのです。

欧州にこそ日本企業ががんばれる余地がある

日本では中国や米国の話題ほど、欧州の話題が大きく取り上げられることは少ないですが、伸びしろで考えれば、これから日本企業ががんばれる余地が大きいということでもあります。

政治的リスクが完全に無くなるならば、そろそろ欧州とのビジネス関係が深い日本企業の業績が上向くチャンスが見え始めています。

ただ、やはりユーロ安円高はデメリット。日本国内では森友学園問題で国会審議がストップ。これで「安倍政権危うし」で円安にでもなれば、輸出企業にはプラスかもしれません。

何が災いし何が幸いするかわからないのが「マクロ経済」。個別株でコツコツ投資する方が安心感がありますね。

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FPO公式[FX・株式投資 応援メルマガ]』(2017年3月12日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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