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バフェット流はもう時代遅れなのか? 一流の投資家が見誤った産業構造の変化=東条雅彦

何が何でもバフェット流投資を貫く方法

今のように、産業構造が大きな変化している中でも、バフェット流投資を貫き、やはり「消費者独占型企業」に投資したい! そう考えている人は多いと思います。

その方法は2つあります。

<方法1>

ハイテク企業が破壊できない(または破壊しにくい)消費者独占型企業に投資する

<方法2>

ワイドモートを持つハイテク企業に投資して、AI革命を推進する側に回る

方法1を採用する場合、冒頭で述べた消費者独占型企業の4つのタイプのうち、最も狙い目はタイプ1の企業です。

<タイプ1>

長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、販売業者が扱わざるをえないような製品を作る企業

タイプ1に該当する企業の多くはハイテク企業の事業伸長とは無関係な立ち位置にいます。例えば、ハイテク企業がディズニー、ナイキ、ルイヴィトン、エルメス、グッチのようなブランド企業を破壊することは不可能です。

現在、バフェットが保有している銘柄では、コカ・コーラがタイプ1に該当する企業となります。ただし、コカ・コーラは世間的な健康志向の高まりを受けて、以前よりも事業が伸びなくなっています。今から投資するには不適切なのかもしれません。

<補足事項>

今となってはコカ・コーラよりも、ペプシ・コーラの方が財務的には教科書的バフェット銘柄です。

もう1つの方法は、思い切って「ハイテク企業」に投資するという方法です。実は、現在、バフェットが最も力を入れているアップルはこのタイプ1に該当する企業で、かつ、ハイテク企業でもあります。つまり、方法1と方法2の両方を実践していることになります。バフェット自身も産業構造の変化に対応しようとしています。

Next: 台頭するハイテク企業~ブランド価値が高い企業トップ50

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