棲み分けが進む米動画ストリーミングサービス
ここで少し、アメリカにおける動画ストリーミングサービスのユーザー調査のデータを見てみたいと思います。
Netflix、Hulu、Amazonプライムという3つのサービスの利用時間の比較になっています、
図の黄色い部分が各サービスが独自に制作したオリジナルコンテンツ、紫の部分がテレビ局などから配信する権利を購入して配信しているオリジナルではないコンテンツ、赤い部分が映画となっています。
これを見れば分かる通り、各サービスにそれぞれ強みと特色があることがよくご理解頂けると思います。
Netflixは独自コンテンツが最も視聴されており、Huluに関しては独自ではないテレビ番組などが視聴されており、Amazonプライムは映画が最も視聴されている、という調査結果になっています。
逆の言い方をすると、Netflixと言えどもまだ盤石の地位にあるとは言えず、Netflixの有料会員でありながらHuluやAmazonプライムのサービスも利用している、というユーザーが多そうに見えます。
今日の記事では、Netflixがこういった競争が激しい市場の中でどのように差別化をしていこうとしているのかを、詳しく見てみたいと思います。
Netflixは15分以下の短時間コンテンツに注力
「Netflix Will Release a Series of 15-Minute Stand-up Specials in 2018」という記事から詳しく見てみましょう。
この記事によると、Netflixは2018年に、1話あたり15分程度のコメディやアニメを積極的に投入していく計画があるとのことです。
では一体なぜ、60分のテレビ番組や120分の映画ではなく、15分という短い番組をNetflixは積極的に投入して行こうとしているのでしょうか。