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イード、2Q純利益は昨対比300%超 上期予想を上回るも、通期予想は据え置き

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2018年2月20日に日本証券アナリスト協会で開催された、株式会社イード2018年6月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

第5次モビリティ革命を支援するアクセラレーター

宮川洋氏(以下、宮川):おはようございます。本日はお忙しいところご来場いただきまして、誠にありがとうございます。

株式会社イード2018年6月期第2四半期上期の決算説明会を行いたいと思います。

今日は、4点についてご説明しようと思っております。

ということで、まず1番。18年度の今期の取り組みということです。我々何をやっているかということを簡単にご説明できればと思います。

第5次モビリティ革命を支援するアクセラレーターということで、重点分野の自動車分野として、自動車分野に特化したアクセラレーター「iid 5G Mobility」です。

ベンチャー企業やオープンイノベーションを支援するということで、ブロードバンドタワーさんと、 5Gデータセンターの活用での協業を開始しました。

もひとつ、Webマーケティング大手のナイル株式会社さんがマイカー賃貸サービスの「カルモ」という商品を新たに出したということで、そちらのサービスを開発支援しております。

こちらの重点分野の自動車分野はモビリティ革命「CASE」と呼ばれています。コネクテッド、オートノーマストと自動運転、シェアリングと電気自動車ということで、この流れの中で新しいビジネスチャンスを、探していきたいということで、現在、このアクセラレーターの推進をしております。

各業界を深掘りしたビジネス開発

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さらに、自動車分野ということで、各業界を深掘りしたビジネス開発を先般発表しております。

今期は自動車のカテゴリから、メディアと連携したイベント事業をスタートしており、有料セミナーを7本、海外視察ツアーが1本というかたちです。左に書いているのは「5Gとモビリティ革命」のセミナー、あと、上海で開いた中国の売れ筋の「新エネ車」を10台試乗会ということを企画をしたりもしております。

このようなかたちで、変わりゆく自動車業界に対して、我々もアプローチしていこうと、このような取り組みをしております。

メディア運営力を活かしたB2Bビジネスの拡大

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その次に、メディア運営力を活かしたB2Bビジネスの拡大として、昨年も、いくつもサイトをオープンさせましたが、今期も、新たに複数のメディア運営支援がスタートしております。こちらは引き続き注力分野として強化していきたいと思っております。

2017年10月に「Discovery」がオープンしました。世界最大級の有料ネットワーク、有料テレビの「ディスカバリーチャンネル」をジャパンのほうと提携いたしまして、彼らのメディアを、我々で運営していいます。

2017年8月には「和美人百貨店」ということで、日本有数の出版社である世界文化社さんと提携して、「家庭画報 きものSalon」の公式通信販売サイト「和美人百貨店」を弊社でプロデュースしているというかたちです。

このような、メディア運営力を活かしたビジネス協業をさらに広げていきたいと思っております。

新たにマネージャンルのメディアを運営開始

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それと、新たにマネージャンルのメディアをM&Aで取得し、運営開始しました。

マネースキルの情報サイト「マネーの達人」を取得しまして、注力ジャンルとして積極的に、こちら展開していきたいと思っております。

「マネーの達人」は、ご覧になった方もいらっしゃるかと思うんですけれど、200人以上のマネーの専門家・知識人が、1つ1つの疑問に答えていくというかたちのメディアです。

2012年にスタートしており、今回事業譲渡を受け、新しくイードのサイトとしてオープンをしております。

今期の取り組みは以上ですが、あらためて今期の上期業績の概要をみなさんにお伝えしたいと思います。

FY6/18 上期 連結経営成績

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次のページお願いいたします。

18年6月期の上期の連結経営成績です。まず全体ですけれど、前回の発表会で我々申し上げたV字回復ということと、二桁成長への復活の第一歩ができたかなと思っております。

営業利益は大きく改善し、各段階の利益も大幅に改善しているとかたちです。売上高22億5,400万円、営業利益で1億2,100万円、経常利益1億2,700万円、当期純利益で6,100万円ということで、それぞれ売上は堅調でした。営業利益で対前年では188.1パーセント、経常利益は197.2パーセント、純利益で301.9パーセントで、1つ1つ改善しないといけないところをタイトに見直し、現状、各段階の利益が大幅に改善したというのが上期の連結成績です。

FY6/18 上期 連結 売上高/営業利益 前年同期比較

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次に、その中で連結売上高、営業利益は前年同期比較ということで、第1四半期に引き続き、連結の売上高は堅調でした。

営業利益も改善し、連結の売上高は102.3パーセントと堅調で、営業利益は、各コストの改善や、いくつかの施策を行なった結果、6,400万円から1億2,100万円になりました。

FY6/18 上期 連結 売上高 前年同期推移

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次、お願いいたします。

では、こちらは上期の連結の売上高の前年同期推移です。第1四半期に引き続き、前年同期では過去最高を更新しています。

こちらを見ると、非常に地道な図なんですけれども、我々としては半クォーターで1つ1つ改善をしていこうというところです。売上も順調に伸びたというかたちです。

上期のトップラインを伸ばし続けることは意識をしておりますが、来期もこのようなかたちを続けていきたいと思っております。

FY6/18 上期 売上高/営業利益 セグメント別業績

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次、お願いいたします。

上期の売上高と営業利益のセグメント別業績です。

両セグメントということで、CMP、CMSとなっております。CMPというのが、いわゆるメディア関連の事業です。

CMSというのがマーケティングソリューション、マーケティングリサーチとECのソリューションです。メディアとソリューションというかたちで覚えていただければと思います。

CMP、CMSの、両セグメントとも売上高は非常によかったということと、営業利益はCMPが大幅改善をしたということで、前期の課題だったCMP事業の収益力を、上期では回復することができたということをみなさんにご報告したいと思います。

売上高は見てのとおりですけれども、営業利益も6,400万円から1億2,100万円になっており、セグメントも、メディアが5,400万円から1億1,700万円になっているということで、それをさらに詳しくしたグラフが次の図です。

FY6/18 上期 CMP事業 売上高/営業利益 前年同期比較

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先ほどもありましたが、CMP事業の収益力回復というのが1つの我々の課題でもあったんでした。上期を見る限りでは、その第1歩というのが踏み出せたのではないかなと思っております。

売上高は堅調であったということと、営業利益は十分改善の方向に向かっていると思っております。

CMPの営業利益は、昨年は上期で5,400万円であったけれど、今期、半期で1億1,700万円になったということです。

FY6/18 上期 CMP事業 主要RD 前年同期比較

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次の図は、CMP事業の主要RD、レベニュードライバーの前年同期比較です。

メディア・システム、データ・コンテンツ提供等が増加をしております。

メディアページが、広告に依存しない、360度ビジネスモデルを目指すということは前回の説明会でもお伝えしました。これを集中的に行なったということで、結果、ネット広告の比率が下がったというかたちではありますが、他の主要RDの売上が伸びたのが上期の推移です。

FY6/18 上期 CMP事業 営業利益 前年同期比較

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次が、CMP事業というかたちの営業利益前年同期比較です。

これは売上高の増加、コストの削減により、利益が増加したというかたちになっております。

我々は広告とページビューの関係値を究極まで詰めていったんですけれども、今回、改めて自社のサイトを改善したということもあって、この広告宣伝費を減少させたとしても、ページビューが思ったより減りませんでした。いわゆる地力がついてきて、十分回復ができ、その分がきっちり利益となって残ることができたのではないかなと思います。

売上高の増加、コストの削減により、しっかり利益を増加することができたというのが、上期の現状です。

FY6/18 上期 CMP事業 PVと広告宣伝費の比較

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ここに、今お伝えしたCMP事業のページビューと広告宣伝費の比較というのが載っております。

広告宣伝等に頼らないページビュー、いわゆるオーガニックなページビューというのがだいぶ落ちてきましたが、だいぶ復活をしてきたということです。

これを見ていただくと、若干、1億4,900万PVから1億4,400万PVに下がってはいるんですけれど、広告宣伝費はそれ以上に下がり、我々としては、十分広告宣伝費をある程度リミテッドに抑えたかたちで費用展開をしても十分にやっていけるという感触を得たというのが、今期上期であったと思っております。

FY6/18 上期 CMS事業 売上高/営業利益 前年同期比較

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次、お願いいたします。

引き続きまして、CMS事業、売上高、営業利益の前年同期比較というのを載せております。

昨年、CMS事業は非常に堅調であったんでした。大型の海外のリサーチ案件というのが増加して堅調であったんですけれども、海外というところもあり、粗利率が低くなって営業利益は減少したというかたちです。ただ、売上高は堅調に推移しているというのが現状の我々の見解でございます。

FY6/18 上期 CMS事業 主要RD 前年同期比較

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CMS事業の主要RD、レベニュードライバーの前年同期比較になります。

リサーチのソリューション、ECのソリューションともに堅調に推移をしたというかたちです。

自動車業界が、リサーチ部分で非常に大きなクライアントですけれど、おもな自動車関係のクライアントが堅調な受注を我々に向けていただいたというかたちです。

FY6/18 上期 CMS事業 リサーチKPI推移

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CMS事業です。リサーチのKPIの追及です。リサーチソリューションの受注件数は増加しましたが、受注単価はほぼ変わらずというかたちになっております。

貸借対照表

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19ページです。バランスシートとなっております。

事業の譲受によるのれんが増加しています。業績がまあまあ堅調なのに純資産が若干減少しているのは、自己株式を第1四半期に取得しており、それによるものです。

このように手元現金も17億円強あります。次の我々の事業展開に備えているというかたちです。

純資産も若干減っておりますけれど、自己株式の分を入れれば十分プラスになっていたというかたちです。

キャッシュ・フロー

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その次をお願いいたします。キャッシュ・フローです。

前回説明会でも申し上げましたけど、我々非常にこの部分については意識をして改善しようと後期取り組みました。とくに営業活動によるキャッシュ・フローが大きく改善したというかたちがこの表でも見てとれるかと思います。

17年度3,000万円であったキャッシュ・フローが、今期の上期は1億8,800万円で、1億5,800万円増加しています。それに伴い投資活動、買収等も少し多くしておりますので、1億2,000万円ほど使っております。そのようなかたちで現金の期末残高が17億円強あるというかたちです。

FY6/18 業績予想進捗 上期時点

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21ページに今期我々の業績予想進捗の上期時点というのを示しています。

上期においては売上堅調ということで、利益計画は現状大きく上回っております。我々のやったコスト施策が、思いのほかいくつか効いてきたということです。

なお、技術環境の変化等を考慮して、通期業績は今回据え置いております。これはのちほどもご説明しますけれども、四半期部分でいうと第3四半期若干上がるんですけれども第4四半期にへこむという季節的な要因もありますので、これを慎重に見極めて、我々としては業績予想を出していきたいと思っております。

現状では売上高22億5,400万円、営業利益1億2,100万円、経常利益1億2,700万円、当期純利益6,100万円ということで、いずれも営業利益、経常利益と当期純利益のベースですと半期の時点で通期を上回っておりますので、我々としては第3四半期、第4四半期を見定めるとともに、慎重に伝えていきたいと思っております。

売上高 セグメント別 四半期推移

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次のページをお願いいたします。

売上高のセグメント別の推移です。基本的に我々6月締めですので、第3四半期が上がって第4四半期が若干厳しくなりますが、今期は第1四半期、第2四半期ともに堅調に推移しているということです。

営業利益 セグメント別 四半期推移

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営業利益です。

我々は第4四半期が4-6月ですけれど、メディアビジネスほか含めてビジネス全般で4-6月が若干弱いということがあります。

ということで、1-3月は基本的にかきいれ時となるかと思うんですけれども、1-3月の部分と4-6月のことを見極めたかたちで、業績予想をしっかりと出していきたいと思っております。

昨年も4-6月は少し沈んだということがありますので、今期は慎重に見ていきたいと思っております。

当社グループのセグメント

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あとはセグメントの概要、基本情報ですけれども、これはいつもながらのことなので、ある程度、割愛します。

主要株主

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前回の株主の部分と内容は変わりませんが、ソニー・ミュージックエンタテインメントさんが3.5パーセントから4.8パーセントに実質的に買い増していただいているとご報告できればと思っております。

PV/UU・サイト数・売上 推移 ※FY6/18_上期末現在

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それ以外に32ページです。

我々のPV/UU・サイト数・売上の推移は、若干昨年は下がったんですけれど、なんとか今期はそれを浮上させているというかたちです。21ジャンルで48サイトを運営しておりますけれど、ページビューも月平均の売上高も堅調に推移しているというかたちです。

FY6/18 上期 CMP事業 M&A事業の成長

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M&AはおもにCMP事業でやるんですけれど、15年から18年にかけてM&A取得により運営を開始した事業がグループ収益に貢献しているというかたちになっております。

15~18年というかたちで、一部撤退した事業も書いてありますけれども、こういうかたちで我々サイト数を増やして、ビジネス拡大をしています。

それに伴う売上高と営業利益をこちらにグラフで示していますが、堅調に伸びているというかたちです。

M&A取得メディアを「iid-CMP」による運営

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我々のメディア事業でやっていることは、M&Aによる取得のメディア、あとは自分たちでつくるオウンドメディア、新規事業の開発のメディアを1つの「iid-CMP」というのを軸にしたかたちで、集客、マネタイズ、ローコストオペレーション、コンテンツマネジメントというのを、経験・ノウハウを生かしながらメディアを収益化しています。

収益化したメディアをたくさんつくることによって、成長していくということを書いています。

「iid-CMP」によるページビュー増加

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最後に、成長したメディアがどう変化しているのかを、39ページに書いています。

「iid-CMP」によるページビューの増加については「リセマム」という教育情報メディアが、教育分野ではほぼナンバーワンニュースメディアになっておりますけれども、こちらが5年で3.3倍になっています。

というかたちで、簡単でが説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。

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