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特売を狙っても節約にはならない。夫婦で始める「効率的な節約」の基本とは=牧野寿和

夫婦で取り組む「家計の節約」

例えば、夫婦でそれぞれ収入があり、家計の支出について、双方の収入から必要な分だけを出しあっている場合。その支出額は、年間では数十万円から、数百万円になる家庭もあるでしょう。

お互いに現役中であれば、今のまま2つの財布でやりくりをしてもいいかもしれません。

夫が、Aスーパーでソースを買う。
妻が、Bスーパーでお米を買う。

という方法もありえるということです。

しかし、この夫婦が老後の生活に入り、主に収入が年金と今までの蓄えのみでの生活に入った場合。今まで通りに別々の財布を持つことは困難になり、1つの財布を持つことになるでしょう。

財布の同居生活」が始まるわけです。長年連れ添ってきた夫婦でも、ここにきて、始めてお互いのお金の使い方、つまり金銭感覚を知ることもあるのです。

すでに、人格のできあがった初老の夫婦が、ご自身と相手のお金に対する、具体的なお金の使い方が違っていても、相手のお金に対する考え方を変える、または自身のお金に対する考え方を変えるというのは、ともに大変むずかしいことです。

破綻しないために大切なこと

考え方を変えることが、100%とは言わずある程度でも成功すればよいのですが、不幸にも失敗をすれば、お金とともに、今までの生活も破綻しかねません。

すでにお気づきだと思います。破綻しないためには、現役のうちから、夫婦で、お金に関する感覚を共有することが大切なのです。

ソースとお米を買うのに、

  • Aスーパーだけで買う
  • Bスーパーだけで買う
  • AスーパーとBスーパーを回る

世間が何と言おうが、夫婦で決めて、夫婦が同じような行動をすればいいのです。

そして、一番重要なことは、現役中から、家計の財布は1つにすることです。これが、家計の節約のために、必ずしておくことです。

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【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』(2018年1月10日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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