日本が壊すビットコインの未来。「Zaif」2つの大事件も序章に過ぎない=今市太郎

コインチェックの情けない盗難騒動からやっと一息ついたと思われた仮想通貨界隈。今度は、剛力彩芽をCMキャラクターにして売り込みをかけている「Zaif(ザイフ)」がとんでもないことを立て続けに2発もやらかして、仮想通貨市場に集まる投資家たちを絶滅に追いやらんばかりの猛威を振るいはじめています。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年2月26日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

0円売買、1社だけ暴落…とてもじゃないが商売するレベルじゃない

市場流通量を超える量のビットコインを0円で販売

すでに皆さまご存知のとおり、Zaifは2月16日に市場で2,100万枚しか出回らないはずのビットコイン10億枚分をゼロ円で販売するという、前代未聞の大廉売を開催してしまったのです。

これは「クレジットカード決済のときだけに起きた何らかのバグに基づくもの」とのことですが、規模から言ってノミ行為どころの騒ぎではなく、もはや取引所としては完全なシステム破綻の行為です。このままビジネスを続けること自体に、大きな問題のある出来事と言わざるを得ません。

これがもしレガシーな金融機関による事故で、1万円札をゼロ円でATMから22億枚も配布してしまったとしたら、果たしてその金融機関は生き残れるでしょうか? そのぐらい、とてつもないことをしでかしたことになるわけです。

しかし、Zaifはこれだけにとどまりません。

1社だけ「大暴落祭り」開催

2月22日の夜10時過ぎ、それまで100万円周辺にあった1ビットコインの価格が、Zaifの1社だけ暴落して瞬間的に62万円をつけるというとてつもない価格を示現してしまいます。

もちろんアービトラージ(取引所ごとの価格差を利用して売買し、利ざやを稼ぐ手法)を意識するなら、すぐに買いにいくところです。しかし、何しろアクセスができない状態でした。

下げても売れず・買えずの状態で、強制ロスカットが執行されて、損切祭だけが続いてしまったことになります。

まぁFXの世界でも、ネット売買ではいろいろな信じられないことが起きています。しかし仮想通貨取引所が引き起こす稚拙なレベルの問題はそれ以前のもので、そもそもこのビジネススキームを全否定しかねないところにまで、危機的な状況が迫っていることを示唆しています。

なにしろZaif1社で世界のビットコイン流通量よりも多くのビットコインを平気でゼロ円販売してしまったわけですから、複数の仮想通貨取引所が連携してこうしたバグを展開した場合、ビットコインはたちまち滅亡に追いやられてしまうことになります。

Next: 日本の会社が最も危ない? 仮想通貨のリスクは取引所

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