先日、春闘の賃上げ額が17年振りに高水準だったというニュースが話題になりました。しかし、まだまだ実感はない、財布のヒモは緩められないという方は多いのではないでしょうか。そんな中、ファイナンシャルプランナーの拝野洋子さんは自身のメルマガ「年収20%貯金できる!家計力アップ15の法則」の中でお子さんがいる方に気をつけて欲しい無駄遣いのNG行動を語ってくれています。
子供の前でやっちゃいけない、親の無駄使い行動
家計のやり繰りをするときに、子供に目につくのは食費、習い事費用、交通費、遊興費あたりでしょうか。
これらの費用を子供の前で使う際に注意した方がいいことを一緒に考えましょう。
NG行動1:習い事費用をかけすぎ
習い事については、「いろいろな可能性を試したほうがいい」「小さい時から習い事ばかりはかわいそう」など意見が別れることと思います。
就学前からいろいろな習い事をするなら、我が子の様子や親の通わせ易さなども考慮し、早めに続けるか判断し、絞込みすることが経済的には得策でしょう。
習い事をさせるなら、子供に身に付くのが一番ですよね。
であれば、子供も親も長く続けられる環境であることが重要です。
「本人の習い事に対しての興味が薄い」「親が通わせづらい」状況だと、子供が1人で通える年齢まで続けるのは難しいですよね。
また、子供のお友達に付き合い過ぎると絞りづらくなるでしょう。
「習い事でお友達と遊ぶ」のが当然になると「お友達と塾をサボる」なんてことにもつながりかねません。
NG行動2:気軽についつい外食
小学校低学年までの子連れ外出は結構、親も大変なもの。
帰宅してから作るのは面倒だし、とついつい外食してしまう……。
良くあるパターンですが、外食はなにかとお金がかかります。
ママと子供2人でも1,500円以上はザラ。毎週行くとしたら、月6,000円、年7万2,000円にもなります。
外食するなら1回いくらまで、月何回までと回数を決めましょう。
子供にも「外食は特別」の意識があった方がいいでしょう。
ママが自炊を大変に感じるときは、お惣菜を買ってきて家で食べるようにする方が経済的にも〇。家なら、残り物も合わせて片付けられ、無駄がありません。
NG行動3:コンビニで無駄遣い
筆者自身もよくやってしまったのが、幼稚園のバス停近くにあるコンビニでの子供を連れての買い物……。
野菜などが安く必需品も揃って便利なのですが、子供が一緒だと、不要なおもちゃをねだられ、断るのに一苦労した経験があります。
「子供のお菓子やおもちゃは買うなら月にいくらまで」など決めましょう。
年長さんくらいから、数の認識ができる子も増えます。
「こないだ買ったよね、いくらまでだよね」と子供に言い聞かせましょう。
また、なるべくコンビニを通らないルートで通える通園路や幼稚園を選んだ方が経済的にはいいですね。
それだけでも、月2,000円~3,000円ほど違ってくると思います。
NG行動4:公共交通機関や公共施設を使わない
交通機関に関しては、お住いの地域によって異なりますが、マイカーは基本的にお金がかかります。
交通事情がいい地域に住んでいるなら、なるべく電車やバス、自転車などを使いましょう。
子供が1人で動けるようになる時に備えてもいいことです。
また、就園前や幼稚園、保育園時代も、子育てセンターや公園など無料で遊べるところを選びましょう。
ショッピングセンター内の遊び場(有料も多い)は親が買い物ついでに行くには便利なのですが、有料の場合は、月に行く回数を決めましょう。
「お金を払って遊ぶのが当然」という意識を子供が持つのは、お金の教育上マイナスです。
いかがでしたか?子供は親の言った通りにはしないけど、親の行動をすぐマネしますよね。
ですが、子供は必ずしも親と同じ生活レベルになるとは限りません。
親としては、子供に自分の収入に応じた適正な金銭感覚を身につけてもらいたいものですね。
『年収20%貯金できる!家計力アップ15の法則』(2015年6月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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