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中国をイラッとさせたトランプ関税、真の標的はロシアだった=高島康司

これから始まる可能性がある、世界的に深刻な不況

さて、トランプ政権によるこのような保護主義的な政策は、世界経済にどのような影響をもたらすのか。その結果は明らかである。この政策は、生産拠点の世界的な分散と、金融資本の発展に主導された現在のグローバリゼーションの否定である。

軍産複合体は、グローバリゼーションの結果、ロシアや中国などの新興国が急速に台頭したため、アメリカの軍事的な優位が失われつつあると認識しているのだ。

アメリカの覇権を維持して安全保障上の脅威を除去するためには、グローバリゼーションの経済成長モデルを否定してでも、製造業の国内回帰を促進し、軍需産業の高度化を図らなければならないと見ている。

その結果として起こるのは、保護関税の強化による貿易戦争である。これによりグローバリゼーションは減速し、世界経済は停滞するに違いない。

そうではないことを願うが、もしこれが今回発動される高い鉄鋼とアルミニウムに対する高関税の実態であるとするなら、これからトランプ政権は包括的な高関税の適用へと進むのかも知れない。

もちろんこれは世界経済にとっての決定的な転機になる。これからどうなるのか注視しなければならない。

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※本記事は、未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 2018年3月9日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ」(2018年3月9日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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