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クレカは2枚持て? 研究歴30年のプロが教える「損をしない」カード術=岩田昭男

高還元率カードのブームが終わった今、すべての買い物を1枚のカードでこなす時代は限界を迎えたといえます。では、次のカード術は何なのか? それが2枚持ちです。(『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』岩田昭男)

※本記事は、『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』2018年3月1日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:岩田昭男(いわたあきお)
消費生活評論家。1952年生まれ。早稲田大学卒業。月刊誌記者などを経て独立。クレジットカード研究歴30年。電子マネー、デビットカード、共通ポイントなどにも詳しい。著書に「Suica一人勝ちの秘密」「信用力格差社会」「O2Oの衝撃」など。
岩田昭男の上級カード道場:http://iwataworks.jp/

高還元率ブームは終焉へ。いまは2枚の「相乗効果」で得する時代

「2枚持ち」の新時代がやってきた

高還元率カードのブームが終わりました。それに伴い、すべての買い物を1枚の切り札カードでこなす時代は限界を迎えたといえます。では、次のカード術は何なのか?

今、注目を集めているのが「2枚持ち」です。1枚に絞り込むのは無理がある、こちらの多様なニーズを満たすためにも、2枚で使い回すやり方が合理的という考え方です。

今回はサンプルを使いながら、「正しい2枚持ち」の一例を紹介しましょう。

ただ、これから紹介するカードの組み合わせにこだわる必要はありません。「2枚持ち」をするうえでの考え方の参考になれば幸いです。

相乗効果をしっかり意識

「2枚持ち」の良さは、相乗効果を得て、1枚のカードでは得られない効果やお得を得られることにあります。

言い換えれば、相乗効果こそが2枚持ちに求められることで、相乗効果がなければ2枚持ちをする意味はないでしょう。

相乗効果を持つ正しい2枚持ちには、次の3つのパターンがあります。

  1. あらゆる場面でポイントが貯まるようにする
  2. メインカードを補強してお得を取る
  3. 自分の使い方にあったカードを選ぶ

順に解説していきましょう。

パターン1:あらゆる場面でポイントが貯まるようにする

1つ目は、2枚のカードを合わせて持つことで、より広い場面でポイントがたまったり、買い物ができるようにすることです。

Visaのついたカードをメインしているならば、国内向けにJCBのついたカードをサブで持つなどです。そうすることで、1枚でカバーできなかったところを追加カードで補えるようになります。

以下、この相乗効果を狙う場合の2枚持ちの一例です。

<Tポイントをどっさり貯める:Yahoo! JAPANカード + Tカードプラス>

Tポイントをより多く貯めたいなら、ネットショッピングでは「Yahoo! JAPANカード」を使い、リアルと家賃支払いなどでは、「Tカードプラス」を使うのがよいでしょう。ネットとリアルを幅広くカバーできる組み合わせです。

<3つのスーパーを自由に使える:OMCカード + 西友ウォルマートカード>

スーパーをよく利用するなら、イオンとイトーヨーカドーの両方が1枚で使える「オーエムシーカード」がお得ですが、西友も使いたいなら「ウォルマートカード」を持つとさらに万全でしょう。

しかし、この3つのスーパーが近くにあるところは日本にはそんなにありませんので、この組み合わせの有効性は薄いといえるでしょう。しかし、ウォルマートと楽天が提携を発表したので、いずれ楽天カードを持っていても西友で安く買えるようになります

楽天カードはネットでも活用できるので、「オーエムシーカード + 楽天カード」がかなり強力な組み合わせになるでしょう。

Next: あなたに最適なペアがきっとある。メインカードの特典を補強する方法とは

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