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大家さんに伝えたい、株式投資の魅力。どっちもうまくいく人の特徴とは?=栫井駿介

PER10倍=10%の利回り!

利益を出す企業の株価は、長期的には必ず上昇してきます。そのメカニズムも、不動産投資を理解している人なら腑に落ちやすいでしょう。

会社が出した「純利益」は、事業のコストや経営者・従業員の給与、借入金の金利などを支払った後に残る「株主の利益」です。それは本来、不動産の家賃収入と同じように、オーナーが手にするべきお金なのです。

しかし、純利益がそのままオーナーの手に渡ることはありません。一部は配当という形で支払われますが、残りは企業の手元に残ります。そのお金は、原則として企業がさらに利益を増やすための投資に使われるのです。不動産に例えるなら、得られた家賃収入を別の物件の購入に充てるということです。

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素晴らしい経営者であれば、利益をうまく活用してさらに利益を増やすことができるでしょう。それまでの経験をうまく活かせば、どの事業に投資をすればより利益を上げられるか分かるはずです。

反対に、駄目な経営者はせっかくの利益を儲からない事業に投資してしまうことがあります。多角化による経営の失敗はその代表的な例です。このように、経営の巧拙により「オーナーの利益」の使われ方がリスクとなるため、株価は変動が激しいのです。

逆に言えば、素晴らしい経営者の素晴らしいビジネスに投資していれば、利益はどんどん増えていきます。家賃収入がどんどん増える不動産の価格は間違いなく上昇するでしょう。同じように、素晴らしい企業の株式は持っているだけで自分のお金を雪だるま式に勝手に増やしてくれるのです。

少し複雑な話になってしまいましたが、一番言いたいのは「純利益は株主のもの」だということです。こう考えると、PER10倍の企業の「利回り」(「益回り」と言います)は10%になります。これほどの不動産物件を見つけることは容易ではありませんが、株式市場では結構ゴロゴロしているのです。

※益回りはPERの逆数であり、PER20倍の株式の益回りは5%です。

Next: 不動産に同じ物件はないが、株式は同じものを購入できる

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