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東京から始まる貧困化。ファーストフードの乱立が示す日本経済の暗い未来=児島康孝

女性のおひとり様も「デフレ店」へ

そして最近は、若い女性でもデフレ系の立ち食いそば、丼店などに普通に入っています。それがかつての日本との大きな違いです。

デフレ店の内装が綺麗になってきていることもありますが、以前の日本では、若い女性客はこうした店は入りにくく敬遠していました。

しかし、低所得化が進み、そんなことも言っていられないのでしょう。

とある日、渋谷のカフェに入ったら、隣の女の子2人組が仕事の契約更新がどうとか、賃金未払いになったとか、そんな話をしていました。

特に非正規雇用の更新の話をしている女性は、この日に限らず多いですね。次の仕事がどうなるかわからないとか、隣の席からこぼれ話で聞こえてきます。

東京ほどじゃない、大阪・名古屋のデフレ

一方、大阪や名古屋は、東京ほどではないようです。

デフレ系の店があまり目立たないわけですが、必然的に、お客さんは「相対的に高めの価格帯」のお店を利用しています。

この「相対的に高めの価格帯」というのは、昔の東京と同じレベルで、極端に価格が下がっていないという意味です。

つまり、大阪や名古屋のデフレはマイルドで、横ばいの動きというようにみえます。ですから、大阪の人に、東京のターミナル駅近くのマックや富士そばは満員という話をすると、驚いています。

また、地下街の通勤客の流れを見ても、大阪の方が人の雰囲気が明るく見えるのですが、これは主観も入るので何とも言えません.。

ちなみに去年立ち寄った福岡は、デフレ系の店の量はちょうど中間の感じです。東京と、大阪・名古屋の、ちょうど間のような感じでした。

Next: 世界的に見ても「日本のインフレ率」は低すぎる

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