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今後20年は日本経済が上向く。「経済の千里眼」菅下清廣氏の未来予測が的中するワケ

こんな社長の会社は将来有望

――菅下さんはラジオNIKKEIの番組で、有望企業の若いリーダーたちとよくお会いになっていますが、例えば「こういう人物が率いる会社は伸びる」といった傾向は、実際あるものなのでしょうか。

菅下:私は初対面の人でも、会ってちょっと話をすれば、その人の会社が伸びるかどうかが分かりますよ。

まず、パッと見た時の顔つきひとつでも、やる気のありそうな前向きな雰囲気が表情に出ている人の会社は、その後だいたい伸びるのです。そこがまず最初のチェックポイント。第1印象ですね。次に、その人がやっている事業が、今の社会のトレンドに乗ってるかどうかという点です。この2つで、ほぼ分かります。

それと若い起業家で成功している人というのは、経歴がほぼ2種類に分かれるのです。ひとつは、例えば電通や博報堂、リクルートなどといった一流企業にいて、そこで揉まれたうえで、早い人なら2~3年、長くても10年以内に辞めて起業した人。これは成功している人が多いですね。リクルート出身とかもそうですが、会社にいる間にいい経験をして、人脈もできて……という感じでしょうか。

もういっぽうのパターンは、過去に挫折を味わった人。例えば早稲田大学を出たのに、その後の社会人生活に恵まれず、失業して、ついには新聞配達までやったけど、そこからのし上がった人とか。あるいは、地方都市でマンションの販売会社に勤めてたけど、その仕事が嫌になって、東京へ徒手空拳で出て来た後に、資金ゼロ・社員ゼロの状態から自分の不動産会社を起こした人とかです。

私が「彼の会社は伸びるな」って思う人は、この「エリート・スピンアウト型」か「徒手空拳型」のどちらかですね。だから、まだ上場してないベンチャー起業家でも、このどちらかのタイプで、見た目がものすごくやる気があって、チャレンジ精神のある人なら、自ら出資して応援していますよ。

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株でも何でも、上達したいならレッスンすること

――これから株式投資を始めたいといった人に向けて、例えば「最初の1年にこういうことをやっておけば、将来的な成功につながる」といった、菅下さんなりのアドバイスがあれば教えていただけませんか。

菅下:株式投資に限らずですが、何事もまずはレッスンをしないと上達しないですよね。水泳でも剣道でも何でもそうですが、練習をしてはじめて腕が上がる。それと同じで、投資にもレッスン、練習が必要なんです。

簡単なレッスン方法としては、まずは株式投資に関する雑誌や本に、できるだけ広く浅く目を通すことです。最初のうちは、どの情報が有益かどうかは、まったくわからないと思いますが、いろいろと読んでいくうちに、どれがいい情報かが見分けられるようになる。たとえば、過去に読んだ相場予測が今どうなってるかを見れば、「あの雑誌に載ってた、あのアナリストが言ってたことは間違ってたな」みたいなことが、だんだん分かるようになるわけです。間違っている人は、大体ずっと間違っていることが多いのです。

初心者の方なら、『ダイヤモンドZAi』と『日経マネー』の2冊は毎月購読して、そこに書いてあったオススメ銘柄が本当に上がっているかどうかを、新聞などでチェックしてみましょう。ただ、ここで、実際に投資をするのはダメで、まずは頭の中でレッスン。日々の値動きを、ノートなどに記録しておくというのもいいですね。

そういったレッスンを経て、いざ実践ということになりますが、最初の実弾は10万円、20万円からでもいいです。まずは小さな資金で慣れて、次第に成果が上がるようになったら金額を増やしていくというように、段階を踏んでいくのです。

世の中には株式投資に関する雑誌や本がいろいろとありますが、そこに出ている相場予測の80~90%は大きく外しています。でも、いろいろな人たちの相場予測に触れていくと、「この人の話は参考になるな」「この人の言ってることは的中率が高いな」といった人が、1人や2人は現れると思いますので、その人が書いた本は継続して読んでみる。まずは、どんな情報がハズレなのかを知るというのが、重要なことだと思います。

かくいう私も、過去には世界三大投資家のひとり、ジム・ロジャーズさんの本を大いに参考にしましたし、国内の人でしたら立花証券の創業者である石井久さんです。あの方は若かりし頃に「独眼竜」と言われて、相場の的中率がものすごく高かったんですが、そういった相場予測の的確な方の本は、集中的に読んでいました。

……とにかく、いきなり証券会社に行って口座を開けば、すぐに儲かるといったことはあり得ません。そういうことをやってる人が多いから、みんな大きく損をするのです。だから少なくとも半年間ぐらいは、頭の中や紙の上でレッスンを重ねたほうがいいでしょう。つまり投資頭脳を磨くのです。

どうしたら株式投資が上達する?

――先ほどは株式投資初心者にオススメの雑誌を挙げていただきましたが、書籍のほうでは何かありませんか。

菅下:初心者がどうしたら上達するかという1つのヒントとして、作家の石田衣良さんが書かれた『波のうえの魔術師』という小説があるのですが、それに描かれている株のレッスン方法が面白いですから、読んでみるといいです。

この作品は、後に『ビッグマネー!』というテレビドラマにもなって、主人公のフリーターをTOKIOの長瀬智也さん、プロの相場師を植木等さんが演じられたのですが、その主人公がプロの相場師に弟子入りをした後に、まず何をやらされたか。作中にみずほ銀行がモデルと思われる銀行が登場するのですが、そこの株価の毎日の値動きをノートに付けることだったのです。

先ほども、雑誌で紹介されているオススメ銘柄を毎日チェックするという話をしましたが、それよりも詳細に、日々の寄り付きやザラバの値段をリアルタイムでどんどん付けていく。これを場帳っていうんですけどね。

それこそ私が証券会社に入った頃には場電っていうのがいて、証券会社の1階にある大きなホワイトボードに、若い男の子が朝9時の寄り付きから値段をずっと付けていたのです。「特定銘柄、日本郵船、1カイ2ヤリ」というところから始まって、最初の寄り付き値115円、その後116円、114円……っていう風に。今は全部コンピューター化されて、そういう仕事はなくなったのですけど、この「自分で実際に株価を書く」というのは、株価の波を覚えるのにすごく良い練習になります。よほど時間に余裕がないとできませんが。それは無理ですという人は、注目銘柄の毎日の寄り付き値、高値、安値、引け値(これを四本値といいます)と出来高をチェックするぐらいはやるべきですね。

今後、私のメルマガでは、波動から見る社会や相場の未来予測や、気になる書籍なども紹介していきますので、ぜひ、皆様の参考になればと思います。

――本日はありがとうございました。


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