バフェット銘柄の上位陣をどのぐらいの割合で保有すべきか?
結果論で言えば、
- アンハイザー・ブッシュ
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ウェルズ・ファーゴ
の3銘柄に集中投資しておけば、バークシャー・ハサウェイのリターンを軽々と上回ることができました。
しかし、それはあくまで結果論です。2017年12月末時点で未来のリターンを正確に予想できるわけがありません。
そのため、バフェットの選んだ上位銘柄に分散投資をして、ポートフォリオを組んで、ミニバークシャーを作るというのが、より現実的な選択肢になろうかと思います。
つまり、バフェットが力を入れているお気に入りの銘柄に投資して、「いいとこ取り」をするという作戦です。このいいとこ取りが本当に可能なのかどうかを、複数のパターンで検証していきます。
パターン1「取得価格の高い上位5銘柄をそのまま真似する」
先程の取得価格ベースの投資割合をそのまま真似してポートフォリオを組んでみます。上位5銘柄の合計取得価格から、各銘柄の投資割合を求めました。
この投資割合に従ってポートフォリオを構築すると、次のような結果が得られます。
ポートフォリオ全体の平均年利は9.0%で、バークシャーの平均年利7.7%を1.3%程、上回る結果になりました。
パターン2「時価総額の高い上位5銘柄をそのまま真似する」
次に取得価格ベースの投資割合をそのまま真似してポートフォリオを組んでみます。上位5銘柄の合計時価総額から、各銘柄の投資割合を求めました。
この投資割合に従ってポートフォリオを構築すると、次のような結果が得られます。
ポートフォリオ全体の平均年利は7.4%で、バークシャーの平均年利7.7%を0.3%程、下回る結果になりました。
結果として、取得価格をベースにしたポートフォリオの方が「いいとこ取り」できました。時価総額をベースにしたポートフォリオでは少しバフェットにリードを許してしまいました。
それでは常に取得価格をベースにしたポートフォリオの方がいいのか?と言われると、少し疑問に感じる部分があります。イマイチ説得力に欠けると思うのです。