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来週は3月期決算が本格化!好決算の銘柄に注目が集まるか?【今週の相場まとめと来週の展望】

今週の振り返り

今週の株式相場は、投資家心理が揺れ動いた先週の状況から、月曜日には落ち着きを見せて買い直される展開。そのまま火曜日から金曜日までリスク選好の流れとなるなど、持ち直しを見せています。

日経平均株価は、先週末の1万9700円台から、月曜日に大台2万円を回復。火曜日には2万300円台、水曜日に2万400円台、木曜日は2万600円台まで上昇し、金曜日も値固めが進むなど、持ち直しました。

日経平均株価チャート 2015年7月17日終値

日経平均株価チャート 2015年7月17日終値(クリックすると拡大します)

先週はギリシャ国民投票の結果、そしてパニック的な中国株暴落を受けてのリスク回避的な大幅調整がありましたが、そのギリシャ問題では週末開催のギリシャ支援協議はユーロ圏財務相会合で解決せず、首脳会議へと移行。それでも進展期待がベースにあり、中国市場も堅調展開となるなか、外部要因の落ち着きとともに13日月曜日には見直し買いが優勢に。ギリシャ支援協議でも、ギリシャが改革案の内容を15日までに法制化することなどが伝えられ、進展期待から日経平均株価は先週末比309.94円高の2万89.77円と大幅反発しました。

月曜夜にはユーロ圏首脳会議が開かれ、ギリシャ政府が債権団の要求をほぼ完全に受け入れ、改革法案を15日までに可決することを前提に今後3年間の金融支援延長が決まったことから、ギリシャ支援合意を好感した欧米株高、ドル高の外部要因進展を受けて14日の火曜日も買い優勢の展開。前日比295.56円高の2万385.33円と大幅続伸。

水曜日も米国株続伸を好感した買い先行の立ち上がりから中国GDPが市場予想を上回ったほか、日銀金融政策も市場コンセンサス通りの「現状維持」と無事金融イベントを通過し、日経平均は小幅続伸。前日比78円高の2万463.33円で取引を終了。ただ、米国市場は決算シーズン入り。国内でも決算銘柄や業績予想修正銘柄、調査機関の投資判断など、企業業績を中心とした個別視点が強まっています。

16日木曜日は年内利上げ観測によるドル高とともに買い優勢の展開に。ギリシャで改革法案成立に向けた賛成派が多数を占めることなどが伝えられ、買い安心感につながり、日経平均株価は2日高値レベルの節目2万600円台近辺まで上値を試す場面も見られました。ただ、週末三連休を挟んで様子見ムードもあり、膠着感の強い相場に。日経平均株価は4日続伸の前日比136.79円高の2万600.12円と5日移動平均線(2万263.67円)と25日移動平均線(2万326.31円)のゴールデンクロスも視野に。

金曜日はギリシャ問題進展に米国株上昇、ドル上昇とともに、東京株式市場も買い優勢の流れが続き、週末三連休直前も手仕舞いに押されず、株価指数は5日続伸を記録。日経平均株価は前日比50.80円高の2万650.92円と順調に水準を切り上げました。チャート上では下方で5日移動平均線(2万437.89円)と25日移動平均線(2万336.06円)のゴールデンクロスを形成してきました。週明け月曜日は『海の日』の祝日休場があり、週末三連休直前ということもあり、買い手がかりの材料難もあり、日中値幅は47円と膠着感を強め、個別物色が中心となりました。

さて、ギリシャ問題は月曜日の欧州時間帯で支援合意が伝わり、見直しが進む流れになりましたが、中国株も下押しせず相場回復につながるなど、ギリシャ問題進展と中国株下げ止まりを確認しながら、再投資で利益機会とした方も多かったのではないでしょうか。

ただ、水曜日の相場膠着から、直近で賑わっていたインバウンド消費関連、セキュリティ関連の勢いも鈍り、代わって決算銘柄や業績予想修正銘柄、調査機関の投資判断からの物色が目立ってきています。週末となった金曜日には取引ボリュームも低下。売買代金上位には低位材料株が進出するなど、値幅取り物色が確認されています。

7月20日からの展望

来週からは、いよいよ3月期決算企業の第1四半期(4-6月)決算が本格化。今週も業績観測報道、集計業績の増額、減額発表など決算絡みの材料性に着目した売買が見られたように、市場参加者の関心も企業決算に移ってくることから、来週は「決算期待の高い銘柄」に注目してください。

今後は証券会社などの調査期間による投資判断や目標株価修正だけでなく、集計業績の増額、減額発表も出やすくなり、これまでテーマ性を選好していた短期志向の売買は決算絡みの個別材料性に着目した物色が強まる傾向になっていくと思われます。

決算銘柄の狙い方としては、好業績が期待される銘柄の決算発表日を予め調べておき、先回りして仕込んでおくのが基本方針となります。もちろん、過去の業績傾向や決算発表後の反応を確認しながら、今回も決算期待で発表まで株価上昇が予想される銘柄や発表後の反応が期待される銘柄などを予めピックアップしておくなど、事前の下調べも重要となってくるでしょう。
プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』(2015年7月17日号)より一部抜粋

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