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北朝鮮の「非核化」で泣くのは日本政府と自民党。なぜ金正恩は折れたのか?

北朝鮮が核・ICBM実験の中止を表明しました。核保有は堅持していますが、このまま核廃絶は進むのでしょうか。もし実現すれば、一番困るのは日本政府と自民党です。(『カレイドスコープのメルマガ』)

※本記事は、『カレイドスコープのメルマガ』 2018年4月12日第250号パート2の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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米国の「無言の圧力」が効果てきめん。米朝会談の想定シナリオは

3月の段階では、ペンタゴンは北朝鮮への先制攻撃を決めていた

2017年10月20日、日本の投資顧問会社の最高顧問が、ジム・リカーズ(James Rickards)とニューヨークで会ったときに、彼から「トランプ政権が北朝鮮に先制攻撃を加える準備をととのえている」という情報を入手したとのこと。

ジム・リカーズとは、ニューヨークタイムズから刊行された彼の最新作『破滅への道=The Road to Ruin』で話題沸騰のベストセラー作家です。彼は、ウォールストリートで30年以上働いた経験を持ち、国際金融、貿易、財務戦術などについて高度な実務能力を有しているだけでなく、米国の情報機関にも助言している戦略家です。

日本では、地政学と通貨の専門家として知られており、金(ゴールド)の熱狂的な崇拝者です。トランプ政権下で「金価格は6倍になる。いますぐ金を買いなさい」が彼の持論です。

リカーズは、ビットコインについても多くの考察を提供していますが、「ビットコインはポンジスキームだ。米ドルや金(ゴールド)に比べれば、なんら脅威ではない」と、暗号通貨に対しては、金(ゴールド)ほど愛情を注いでいないようです。

最近の彼は、ある新型の通信機が米軍全軍に導入されるという情報をいち早くキャッチして、これをビックビジネスにしようと情熱を注いでいます。

彼は、CIAやペンタゴンとつながりを持っており、しばしば、こうした極秘情報が彼の元に寄せられるのです。

またリカーズは、対北朝鮮制裁に関しては強硬派です。

各国が、北朝鮮に核実験と核弾頭搭載可能なミサイルの開発を止めさせようと北朝鮮に対する石油禁輸措置に踏み切ろうとしたときに、「中国が背後から、北朝鮮のエネルギー備蓄を助けている」という事実を、9月4日のCNBCの生番組で暴露しました。

日本の投資顧問会社の最高顧問がリカーズに会ったのは、この1ヵ月後のことです。

そのとき、リカーズは日本の投資顧問に、「これから、マイク・ポンペオCIA長官とマクマスター安全保障・大統領補佐官と、北朝鮮について重要なことを話し合うことになっているんだ」と前置きしながら、「トランプが本気で対北朝鮮に先制攻撃を仕掛ける準備をしている」と伝えたというのです。

サイバー攻撃も視野に? リカーズがCIAから入手した極秘情報

このとき、リカーズはCIAから重大な情報を入手していたのです。

CIAが、10月20日から5ヵ月以内に、北朝鮮が米国本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)を完成させることが確実になったとの情報をつかんだので、在韓米軍が北朝鮮軍への先制攻撃を前提に陣形を整えているとリカーズが言っていたというのです。

北朝鮮への攻撃の中には、火力を使う攻撃だけでなくサイバー攻撃も含まれているとのこと。

投資顧問と会う数日前に、リカーズはテレビで、「北朝鮮との戦争は避けられないところまで来ている」と述べ、「米軍は、2018年3月中旬までに北朝鮮の不意を突くようなやり方で攻撃を開始する可能性がある」との見通しを示しました。

Next: 戦争モードに入っていた米国が発した、金正恩への無言のメッセージとは

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