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武田薬品の企業買収がもたらす円安

4月も中旬を過ぎ、ここへきて円高の流れが止まり1ドル108円台後半をつけるなど、為替はやや円安方向に向かっているように映る。

 

この円安の裏には、武田薬品工業(4502)のアイルランド製薬大手シャイアーを買収するという観測が影響を与えているという。武田薬品は総額445億ポンド(約6兆7,000億円)でこの企業を買収しようとしているらしい。現金と武田薬品の株式の割り当てとを組み合わせた方法で、総額の半分は現金にて支払う予定とも言われている。つまりはこの買収が現実のものになれば、約3兆円の円売りポンド買いの需要が発生することになる。

 

直接の影響はあくまでもポンドであるが、ポンドに対して円が下落することになれば、ドルに対しても円は下落すると見込み、先回りしてドルを買っているファンドなどが存在するのであろう。

 

この買収観測に対して25日にはなんらかのリリースがなされる見込みであり、注視しておきたい。この話自体が流れるということになれば、また円高の流れへ逆戻りということになってしまうことも考えられる。

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