fbpx

「キャッシュレス後進国」に落ちた日本。焦った政府が大胆な計画変更へ=岩田昭男

強硬策を取ってでも実行すべきだ

どちらを選ぶかを判断するのは消費者、われわれ国民ですが、現金信仰の強い国民を動かすには、少々の強硬策を取るしかないと私は思っています。

韓国の例に習うべき時ではないでしょうか。韓国は政府が飴と鞭を使い分けて、キャッシュレス化を強行しました。クレジットカードを使うと税負担を軽減したり、年末にはカードを活用した人に、宝くじを配るということまでしました。

それくらいのことをしないと、キャッシュレス決済比率40%はともかく、80%まで伸ばすのは、到底不可能でしょう。

電子マネーで長い行列が消えた

キャッシュレス化は買い物ストレスを軽減します。このことは現金派の人も否定できないでしょう。

キャッシュレス化が進めば、スーパーのレジの前で1円玉をひとつふたつと数える面倒や、忙しいときにかぎってレジが混んでいて、並んで待たなければならないときのイライラ感から解放されます。

お昼休みのコンビニのレジをみれば、それが分かります。現金しか受け付けなかった頃は、いつもサラリーマンやOLで長い列ができていましたが、SuicaやWAONといった電子マネーで支払いができるようになると、その列がなくなりました。

付帯サービスに注目!~おトクなポイント

いまの日本には、バラエティーに富んださまざまな、それこそ数えきれないほどのキャッシュレスの決済手段があって、それを自由に選ぶことができます。

しかも、それらの決済手段の多くが単に便利なだけではなく、ポイントをはじめとするいろいろな特典がついています。

現金で支払っていると得られない「おトク」がたくさんついてきます。その特典を活用すれば、現金生活に徹していては決して味わえないポイントによる経済的恩恵を得ることができます。

Next: いつの間にか広がる「現金派」と「キャッシュレス派」の経済格差

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー