IMFが膨れ上がる「国の借金」に警鐘。無視を決め込む日本の財政は大丈夫か?

「皆で渡れば怖くない」とばかりに、各国の累積債務が増えています。IMFが膨れ上がる借金体質に156頁にのぼる報告書で警告していますが、日本も無視してよいでしょうか?(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2018年5月7日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

156頁にのぼる報告書で警告。各国の中央銀行総裁は沈黙するが…

増え続ける各国の借金

「皆で渡れば怖くない」とばかりに、諸国家の累積債務、多重債務国家が増えています。IMF(国際通貨基金)は、膨れ上がる借金体質に156頁にのぼる報告書で警告を発しています。

全世界で公的債務が膨れ上がっている。IMFは、やがて必ず来る、次の金融危機を回避するために、この世界各国の公的債務・累積赤字額を減らす必要があると警告を発した。

IMFの「財政健全度モニター(2018年4月報告書)」では、2016年時点の公的債務総額は164T$となっており、世界GDP総額の225%に匹敵する金額だと警告を出した。

金融危機の翌年2009年の史上最高率よりも12%(ポイント)高い状態となってしまった。

IMFは、各国それぞれの債務を減らすことを推奨している。

公的債務が多いと、利払いに多くの資金が必要になる。もし、債務レベルが高いまま、次の不況に突入すれば、不況期が長くなることが予想される。

2017年では、先進国の3分の1以上の国々の公的債務はGDPの85%以上となっている。これは、2000年当時と比較すると3倍以上に増えた。

新興国で見ると2017年の公的債務はGDPの70%であり、これは2000年当時のレベルとあまり変化していない。後進国で見ると、5分の1の国々では公的債務はGDPの60%強である。

もし、年金や健康保険の債務負担も合算すれば、先進国の債務はGDPの204%、新興国家では112%、後進国では80%になると推計している。

出典:The world has never been more in debt – NEW YORK POST(2018年4月19日配信)

この報告書からいくつかのグラフを抜き出しましたので、以下のデータを参照してください。

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世界の公的債務総額を円グラフで示しています。青色は米国、赤色は中国、黄色は日本、紫色は残りの先進国合計です。

中国が増えていること、日本の占める比率が高いことがわかります。

Next: このまま維持できるはずがない…。データで見る財政の現状

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