謝罪や撤回を滅多にしない麻生氏
麻生さんが他の人と違うのは、自分の発言を謝罪したり撤回をめったにしないこと。それどころか開き直って都合が悪い質問した記者に毒突くことすらあります。
とうとう、自分の発言を「問題ない」と閣議決定させてしまう始末です。
故・渡辺美智雄さんも問題発言が多かったですが、サービス精神からくるうっかりしたものが多く、あまり憎めなかった覚えがあります。
麻生さんの祖父の吉田茂元首相も「バカヤロー解散」などで知られ、豪放磊落(ごうほうらいらく)なイメージです。しかし、言ってはなんですが、元外交官でもあり、知識人でありました。早川ミステリーなどが愛読書で、原書で読むことも多かったようです。
麻生さんはマンガしか読まないと言われていますが、どうなんでしょう。
70代後半。このままお咎めなく引退すれば、下野経験以外は幸せな人生ですよね。さて、そこまで世の中は甘いのか。注目しています。
子どもは3人以上? 政治家の失言がなくならない
またまた自民党です。
自民党の加藤寛治議員は、細田派の会合で結婚披露宴に出席した際は「必ず3人以上の子どもを産み育てていただきたい」「結婚しなければ子どもが生まれないから、ひとさまの子どもの税金で老人ホームに行くことになる」と呼び掛けていることを紹介した。
さすがにその場で「セクハラになる」と出席者(自民党)から咎める声があったらしいのですが、加藤氏は無視。その後マスコミにも発言は撤回しないと強気です(編注:原稿執筆時点5月10日18時。その後、「女性蔑視の考えはないが、誤解を与えたことをお詫びする」としてコメント撤回しています)。
加藤寛治衆議院議員(長崎2区)71歳。当選3回。あ!久間さん(元防衛庁長官)の後継です。遅いデビューですが、魔の3回生ですね。
71歳だと、埋めよ育てよの世代でしょうか?「子どもは3人」というのは失言ではなかったようです。持論だったようで、最初は撤回せずでした。
「何が悪いの? だって本当でしょう?」という感覚だとは容易に想像できます。結局1日経って謝罪・撤回でした。渋々な感じ…。