【5月米雇用統計】外的要因で踊る今夜は「押し目買い」。108.6~109.7円を想定=ゆきママ

今週はイタリアにスペインと、南欧の政局が市場を大きく揺るがしました。そんな中で迎える今回の雇用統計のテーマとは? 見どころやポイントを含めて、詳しく解説していきたいと思います。(『ゆきママのブログでは書けないFXレポート(無料板)』『お値段以上!?ゆきママの「週刊為替予測レポート」(有料板)』FXトレーダー/ブロガー・ゆきママ)

結果は予想並か。今夜の雇用統計がトレンドをつくる可能性は低い

懸念材料が目白押し

月に一度のお祭りイベントではありますが、とりわけ今月は、相場にトレンドをもたらす可能性は低いように思います。

というのも、冒頭でもお話ししたように、イタリアやスペインの政治不安、トルコ、アルゼンチンの金融不安、さらにはアメリカとEUの貿易摩擦といった懸念材料が目白押しです。

アメリカの経済そのものは堅調ですが、世界的な景気の減速感が阻害要因となる可能性は十分にあります。さらに、トランプ大統領による保護主義的な通商政策が成長を下押しするのでは? といった声も日に日に強まっています。

後退した利上げ期待

もし、外的な環境が悪化するのであれば、FRB(連邦準備制度理事会)は対応せざるを得ず、結局のところ利上げペースは鈍化するのではないか、というのが今の市場の見立てです。

実際、Fedウォッチ(金利先物相場が織り込む利上げ確率)見ると、つい1ヶ月前までは年4回の利上げを40~50%としていましたが、現在は20%台となっています。

さらに、来月6月の利上げに関しても、1ヶ月前までは100%としていたものの、現在は80%台まで落ち込んでいます。

今朝の速報でイタリアは組閣へとのことで一旦は落ち着きそうですが、やはりブレイナードFRB理事も先日の会見でイタリアの政局の混乱は世界経済にとって脅威としていましたから、今後の動向次第では金融政策の見通しにも変化が出てきそうです。

というわけで、今のアメリカ、ドルを左右するのは、アメリカそのものというより外的要因の方が大きいですから、今回の雇用統計で大きな値動きが生まれてくるかというと、その可能性はいつもよりかなり低いのではないかと思います。

先行指標は、ISM未発表で市場の期待感はナシ

それでは、先行指標や事前予想値、注意すべきポイントなどについて解説していきます。まずは先行指標から。

先行指標の結果(数値はいずれも速報値)

先行指標の結果(数値はいずれも速報値)

今回は雇用統計が1日ということで、ISMによる景況指数の発表が行われていません。なので、先行指標からの期待感というのもあまりない状況です。

なので、ここから何かを読み解いて行くというのは難しいのですが、強いて挙げれば、新規失業保険申請件数は順調に減少してきているといった印象です。労働市場の緩やかな改善自体は続いているのでしょう。

とはいえ、賃金上昇率に関しては、停滞感も目立っており、市場の期待感もない状況です。ここで予想を大きく上回る数字が出てくれば、再び市場の視点がアメリカ経済に向いてくることになると思いますが、それもなかなか難しそうです。

いずれにせよ、過度に期待できるような兆候はありませんから、予想並みの数字が出ると中立的に見ておきたいところです。

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