対応を間違えれば一般人が殺される
アフガニスタンは、米国という1強に対する対応を間違えた。タリバンが脅しに屈しなかったからだ。
イラクやシリア、リビアも間違えた。イエメンやソマリアは、内戦で対応そのものができない。
そういった国々では、米軍が2017年にも一般人を殺害している。
北朝鮮はどうやって生き延びるのか?
では、ロシア・ベネズエラ・キューバ・北朝鮮などが、米軍の攻撃から免れているのはなぜか?
加えて、それらの国々をとことん苦しめている経済制裁から、北朝鮮が逃れる方法はあるのか?
北朝鮮にとっては、トランプ大統領という「本音」で交渉できる相手が、やっと現れたというところではないだろうか。北朝鮮はいったいどんな交渉を行うのか、再びアフガニスタンの例から考えたい。
トランプの狙いは、北朝鮮の地下資源
トランプ大統領が明らかにしたアフガニスタン侵攻の「本当の目的」は、3兆ドルは下らないという地下資源だった。米政府は、こうした目先の欲に狂った勢力の助言を受け入れ、他国に侵攻、戦争を始めた、そのために、多くの米兵を犠牲にし、7000億ドルを費やした。
米国内でのテロ攻撃による犠牲も数えれば、割に合う戦争だったとは言えない。
これでは、オバマ前大統領、クリントン元国務長官が弁護士コンビだったとはいえ、オサマビンラディン氏を法廷にあげるわけにはいかない。死人に口無しを選んだのだ。
だとすれば、米国が北朝鮮の地下資源(?)を戦争せずに独占できたなら、米国にとってははるかに効率的だ。そして、今後の経済発展に伴う見返りを独占できたなら、濡れ手に粟だと言えなくもない。
トランプ米国にとって、北朝鮮とのビジネスのこうしたメリットに比べ、一体どんなリスクがあるというのか?
もうけ話に乗らない手はない
韓国統計庁が発表した「北朝鮮の主要統計指標」によると、2008年時点で北朝鮮の地下鉱物資源は総額で6兆4000億ドル。
内訳は黄金2000トン、鉄5000億トン、マグネサイト60億トン、無煙炭45万トン、銅290万トンだという。他にレアメタルのニオブ、モリブデン、タングステン、カオリナイト、チタニウム、ウランなど。
中国が輸入しているレアメタルでは、ジルコニウム、コバルト、マンガン、チタンなど。また、石油の確認埋蔵量はロシアを超えるとも言われている。
これらの数値の真偽は分からないが、トランプ大統領にとっては、細かな数値は問題ではなく、こうした「儲け話」だけで十分ではないだろうか?
ブッシュ、オバマ両政権があれだけの犠牲を払っても、まだ得られていないアフガニスタンの富の2倍以上の富が、無血で、平和裏に手に入る可能性があるのだ。
とんでもなくスケールのでかい、ビジネスチャンスなのだ。