トランプは北朝鮮を「宝の山」と見ているようだ。世界が固唾を飲んで見守った初の米朝首脳会談での一幕。金正恩委員長との合意書への署名を終えて、ホッとしたのであろうか。記者の耳に聞こえるように、わざとらしく本音をつぶやいた。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)
※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2018年6月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
金正恩委員長も乗り気?「世界に誇れるリゾート大国を目指す」
トランプは根っからの不動産王
ぶっちゃけ、トランプ大統領は根っからの不動産王だ。
世界が固唾を飲んで見守った初の米朝首脳会談での一幕。金正恩委員長との合意書への署名を終えて、ホッとしたのであろうか。記者の耳に聞こえるように、わざとらしくつぶやいた。
「知ってるかい。北朝鮮には素晴らしい海岸線が広がっているぜ。俺だったら、世界最高級のコンドミニアムを建てるな。あんな綺麗な場所で戦争のための演習をやらかすなんて馬鹿げた話さ。中国や韓国からも近いから、富裕層の連中をしっかり呼び込める。俺に任せて欲しいね」。
さすが、自称「世界一の不動産王」だけのことはある。
金委員長「世界に誇れるリゾート大国を目指す」
確かに、トランプ大統領の目の付け所は鋭い。
経済発展は遅れているようだが、その分、未開発の自然の景観が至る所に残っている。
実は、金正恩委員長も去る5月、日本海に面した元山(ウォンサン)の海岸線を活かしたリゾート開発計画を指示したばかりだ。
金委員長曰く「わが国は世界に誇れるリゾート大国を目指す。その可能性に満ちている。世界中から観光客が押し寄せるだろう」。
首脳会談で盛り上がったのも「不動産事業」
どうやら、2人きりの首脳会談では、この不動産事業で大いに盛り上がったようだ。そのせいか、トランプ大統領は会談後、「Very, very good !」と繰り返した。
朝鮮半島の非核化や米韓合同軍事演習の中止なども、これからの不動産開発のためには欠かせない条件整備に違いない。
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