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黒田日銀総裁がついに口にした「緩和の永続は望まない」発言、本当にできるのか?=今市太郎

黒田総裁は19日、日銀政策決定会合を受けた記者会見で「金融緩和の永続を望まない」旨を発言。ついに出口へ向かうことが示唆されましたが、実現するでしょうか。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年9月21日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

日銀の緩和終了が世界「中央銀行バブル」終焉のスイッチを押す?

日銀が国民にひた隠す「金融抑圧」という裏メニュー

日銀は2013年に金融緩和を開始したときからずっと、国民にひとつも本当のことを言わずにここまでやってきたという重大な問題を抱えています。

それは日銀の緩和政策が「2%の物価目標」を達成するための経済政策を装いながらも、その実は金融抑圧を完全実施することにより、膨れ上がった膨大な国の借金をインフレ率より低い政策金利で減らしていくという重要な裏メニューのために行っているという事実です。

ですから、大義名分として設定した名目物価2%の達成は当初2年などと言われていましたが、すで5年半を経過してもなんら達成の目途が立っておらず、その割には日銀の主要メンバーもまったく悪びれることなく達成が後ずれすることを平気で口にしているわけです。

「金融抑圧」なる言葉は国内のメディアではほとんど触れられませんが、エコノミストやアナリストはわかっていても口にしないもので、日銀の政策の根幹をなすものであるのは間違いありません。

黒田総裁が金融緩和の「出口に向かう」ことを示唆

しかし黒田総裁は19日の日銀政策決定会合を受けた記者会見の席上、金融緩和にしても金融引き締めにしても、「いつまでも続けたいということはない」として、出口に向かうことを示唆しました。

また「物価目標をできるだけ早期に達成して正常化プロセスに入りたいというのは、どこの中央銀行でも同じだ」との発言をして、正常化に向かう意気込みを示しています。

果たして日本は、本当に緩和をやめられるのでしょうか?

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